学習塾、習いごと教室の内外装計画と工事について

2025年06月09日

新規開校

新規開校時には、それなりの内外装が必要です

物件を借りて、いざ新しい教室をつくりあげるとなると、コストはもちろんのこと準備期間もそれなりに必要となります。

物件状況に応じて、内装工事や電気工事を入れたり、看板や窓に貼る広告のデザインを依頼をしたり、すべてを一つ一つ業者選定してやっていかなくてはなりません。たいていは内外装は同じところで依頼することが多いと思いますが、内部の配線工事や電気系統も同一箇所で一手受けしてくれるところがあれば、そのほうがいいでしょう。その中でも重要視したほうがいいのは看板です。

看板の設置は、物件の仲介不動産会社を通して物件オーナーに確認しなくてはならない事項です。たいていは、どんな看板をつけるのか、その完成図(予想図)を提出してほしいといわれるはずです。
また看板の大きさとか場所とかも、きちんとデザインを整えて許可をもらいます。

物件によっては、看板設置がかなり限定的な物件もあります。デザイナー系物件とか、フォルムや印象を大事にするような物件の場合、看板設置がかなわないところもあります。
そういうところは学習塾や習いごと教室には向かないと思います。

商売ですので、周囲の人に認知される必要があります。そのときの一番最初の入り口にあるのが看板です。コストをカットしたいのはやまやまですが、看板のコストはあまり大きくカットはできないですし、しないほうが良いです。

看板の重要性

外看板

学習塾や習いごと教室は、小学生・中学生・高校生(高卒生)を対象としていることが多いため、夕方の時間帯以降がメインの営業時間となります。教室周りが暗いとそれだけで保護者や生徒が受けるイメージがダウンしますので、明るい教室を演習したいところです。

看板はスポットライトで照らすタイプか、内照式が良いでしょう。夕方以降、タイマー設定で冬であれば16時以降、夏は17時以降と看板が点灯する開始の時間を設定しておきます。

物件オーナーの許可が得られれば夜中0時ぐらいまで点灯させておくことが出来れば通勤が遅い時間になる方にもアピールできます。

24時間休みなく働いてくれる広報担当営業マンを雇ったと思って外看板を設置しましょう。

スポットライト、内照式の場合の注意点は、いくらLEDでも球切れを起こします。たいていは高い位置にあるため、自分が電球交換をするのはなかなか難しいです。
業者に依頼すると、電球そのものもスポットライト用または、内照式は看板のふたを開けたところにあるLED照明ですので、それなりの値段です。

ただし、それは消耗品費用だと割り切って、是非明かりのついた看板を設置しましょう!

窓に貼る看板

これは、窓ガラスに印刷シートとかフィルムを張り付けることで、外向けの案内、広告の役割を果たしていきます。

ここで注意点ですが、それらのフィルムのタイプと質には十分に注意しましょう。

まず窓に貼るフィルムシートですが、これは透過性の高いものにしたほうがいいです。中には、内部からの光を透過させないものもあります。そうすると2つの弊害ががあります。一つは、外から見て明るくないという点。もう一つは夜になると、内部が銀色っぽくなって教室内が暗い印象になります。

次にフィルムの質は、光が当たってペりぺりになってしまうような素材だと、時期が経つとひび割れてきます。ひび割れたガラスフィルム看板は、見た目も悪く、コストをかけたのに、再度貼りなおす事態になってしまいます。

日当たりが良いところでは、赤系の看板は、まず間違いなく早期に色あせていきます。これは紫外線による劣化が原因です。どの色でも劣化はするのですが、特に赤系の暖色は、紫外線の影響を受けやすいです。簡単に色あせてしまうので、この点は注意ください。(これはガラス看板だけではなく、全部にいえることです)

業者選びは何社か相見積りをとって選んでいきましょう

もしフランチャイズでしたら、たいていは本部が選定した業者が受けていますので、かえってそのほうが安心です。

今まで何教室もデザインや工事を請け負ってきているでしょうし、少なくとも本部が選定した業者ですから、いい加減なところもないはずです。その代わり、昨今の事情(人件費が高くなってきていることや、部材が高騰している点など)から、3年前、5年前と比較しても、完成でのコストは高くなっていますので、以前から塾経営、習いごと経営をされているオーナーさんにとっては、びっくりされるかもしれません。

ブランドが決まっていると、オリジナルの机形状で教室をつくりあげるケースもありますが、その場合は工場で作成することになります。ここでも人材(職人)不足などの問題があって、高いコストを要求されるかもしれません。

東南アジアとかから安い部材を仕入れるにしても、その安い部材が値上がりしているのですから、もはや世界的なムーブメントとしてその値段を受け入れるほかないようです。

独自ブランドでの運営をする場合でも、やはり最低限設備を整えていく過程で、看板は必要ですので、その部分でのコストカットは望めないため、必要経費、教室をつくりあげていくために必要なお金として受け入れるようにしましょう。