収益ダウン?事業拡大は出来なくとも副業的に収入の道を探りながら、自教室の課題に少しずつ、計画的にメスを入れていけば収益は必ず改善する!

学習塾経営2年目という時期は、開校時の熱量が一段落し、現実的な数字と向き合う非常にタフなフェーズです。
生徒数が伸び悩んでいる教室は、月末などの支払い時点で不安に駆られ「このまま続けていけるのだろうか」という考えがよぎることもあるでしょう。
しかし、断言します。
収益がダウンしている現状は、決して終わりの始まりではありません。
むしろ、運営している塾が「本物の教育機関」として脱皮するための重要な準備期間だと思ってください。実際は違う要素があるかもしれませんが、今は無理やりでもそう思ってみてください。
事業の急拡大を焦る必要はありません。
当然、本業にスポットをあてるのが通常ですが、今回は敢えて「副業」について考えてみました。
副業にキャッシュポイントを分散させながら、足元の課題に一歩ずつ、計画的にメスを入れていくというプロセスも、本業を含めた業績を回復を支える土台となります。
今回は、2年目の壁にぶつかってしまっている学習塾オーナーや教室長、塾長の皆様に、収益改善への具体的な副業と、未来を切り拓くための勇気の言葉を贈ります。(言葉などいらないかもしれませんが)
1. 2年目の「踊り場」は、進化のための必然である
多くの学習塾が1年目にある程度の生徒を集められるのは、新規開校という話題性と、経営者の「何が何でもやる」という初期衝動があるからです。
今回2年目という年数に照準をあててしまっていますが、実は統計的に学習塾は初年度より2年目のほうが業績が上がります。
従って、3年目とか4年目ぐらいにしておいたほうが無難なのですが、もしかすると2年目で困っている状況になっている方もいらっしゃるかもしれませんので、このまま2年目で進めていきます。
1年目のドタバタと違って、
2年目はその魔法が解け、真の実力が試される時期に入ります。
ここで収益が落ち込むのは、あなたの指導力が低いからではなく、経営の仕組みがまだ未完成なだけです。
- 教室のオペレーションは効率化されているか?
- 退塾率を下げるための保護者コミュニケーションは仕組み化されているか?
- 地域での認知度は、単なる「新しい塾」から「信頼できる塾」に移行しているか?
これらに一つずつ
「メス」を入れていけば、収益は必ず改善します。
焦って広告費を湯水のように使う前に、まずは自身の生活と精神を安定させるための「守りの戦略」を固めましょう。
認知度拡大については、初年度スタートしてすぐに出来るものではないため、日々の尽力で少しずつファンを増やしていけるようにします。
それは一つ一つの保護者や生徒とのやり取りを大切にすることが一歩です。
その基本は「約束を守る」「依頼されていたことを忘れずに実行する」ことです。
例えば、
・振替のお願いがあった
・小テストを実施するよう要望があった
・宿題を増量してほしいと言われた
・テスト前には教科書主体でやってほしいと依頼があった
などなど、日々保護者や生徒からの依頼事は何かしら入るはずです。これらは絶対に無視してはいけないですし、絶対に忘れないようにしなくてはいけません。
そのためには、
やはり「メモ」をしっかり残すことです。
これって、小さなことではないです。顧客との約束を守ること、依頼された事項を実施することは学習塾じゃなくてもあらゆる事業、産業において需要な事項トップ5に確実に入ります。
この事項は、上記2番目の保護者とのコミュニケーションの仕組み化にも通じるものです。
さて残るは、
オペレーションの効率化です。
これは一朝一夕にはできませんが、CROSS M&Aが一番に推奨したいのは、googleなどが提供している無料のツール、サービスを使うことです。
無料だと頼りない印象があるかもしれませんが、全くそんなことはありません。下手な有料サービスやソフトウェアよりも使いやすい、利便性が高い、非常に効率が良いものがたくさんあります。
自分の予定やスタッフの予定管理をgoogleカレンダーで行うなどのツール利用から、まずは始めてみませんか。
さて・・・
ちょっとタイトル本論からずれましたので、戻していきます。
副業の件です。
2. 午前から午後を活かす!塾経営者と親和性の高い副業
学習塾の最大の武器は、仕事のコアタイムが夕方以降に集中していることです。
午前中から午後一番までの時間を「ただ悩む時間」にするのではなく、戦略的に「稼ぐ時間」に変えることで、精神的な余裕が生まれます。
精神の安定は、授業の質に直結します。以下に、塾経営者のスキルを活かせる副業を紹介します。
ライティング・コンテンツ制作
塾講師は「分かりやすく伝える」プロです。
教育系メディアのライター、受験情報のまとめ記事作成、あるいはKindleでの電子書籍出版などは非常に親和性が高いです。
特に、自身の塾の指導ノウハウを言語化する作業は、そのまま塾のブログやSNS発信の素材にもなるため、一石二鳥です。
オンライン家庭教師・添削指導
自校舎の生徒が来ない時間帯に、時差のある海外在住の日本人子女向けオンライン指導や、通信教育大手の添削業務を行うことも有効です。場所を選ばず、教育者としてのスキルを研磨しながら収入を得られます。
試験監督や教育系イベントの運営
週末や午前中に実施される模試の監督業務などは、業界の動向を探るリサーチも兼ねることができます。他校の動きや生徒の雰囲気を肌で感じることは、自塾の戦略立案に役立ちます。
企業のBPO(業務プロセスアウトソーシング)受託
塾経営で培った事務処理能力やスケジュール管理能力を活かし、企業の事務代行やカスタマーサポートを請け負う形です。午前中の数時間をこれに充てるだけで、月数万円の固定費を賄うことが可能になります。
他にも色々ある
◆午前9時からのフリースクール開設
こちらは、不登校の子供たちを対象にして、午前9時から15時(16時)までの開校で、出席扱いになる学習の提供をすることも大きな地域貢献につながります。
◆物販を手掛ける
全く畑が違いますが、オークションやフリーマットへの出品は、管理さえしっかりやれば、手軽に始められます。収益補助というよりも、日常の買い物資金を賄うような感覚でも良いでしょう。
◆投資技術を磨く
個人的にはオススメです。CROSS M&AのK部長はもともと証券会社出身ということもあり、日常的に金融商品の動きを自然に見ていますが無理のないやり方、損しにくいやり方を伝授しますので、是非真似してやってみてほしいです。
考え方はとてもシンプルです。
箱物として学習塾がある、しかしメインの時間は15時、16時ぐらいからである、
であれば午前から午後の時間のこの時間と場所を有効活用しよう!
そういう考えです。
3. 自教室の課題に「計画的にメスを入れる」3ステップ
副業は、やろうと思えばできます。やろうと思わなければ、副業収入はゼロです。
そして副業は、別に失敗してもさほど痛手になりません。
だからこそ、あまり深く考えずまずはやってみることです。
最低限のキャッシュフローを確保したら、いよいよ本丸である「塾の収益改善」に着手します。一度にすべてを変える必要はありません。以下の順序で、冷徹に、かつ情熱を持って改善を進めてください。
ステップ1:退塾理由の徹底分析と「穴」を塞ぐ
新規入塾を増やすよりも先に、今いる生徒に辞められない工夫をすることが最優先です。
過去の退塾者の理由をリストアップしてください。
「成績が上がらない」のか「コミュニケーション不足」なのか、あるいは「教室の雰囲気が合わない」のか。
例えば、毎週の指導報告書をデジタル化して親に即時共有するだけでも、満足度は劇的に変わります。バケツの底に空いた穴を塞がない限り、いくら水を注いでも収益は貯まりません。
ステップ2:単価設計の再構築
生徒数が少ない時期こそ、一人あたりのLTV(生涯学習価値)を高める施策を打ちます。
- 季節講習の必修化
- 定期テスト対策勉強会の有料オプション化
- 英検や数検などの検定対策講座の設置 これらを「押し売り」ではなく「生徒の合格のために必要なピース」として論理的に提示できるよう、カリキュラムを再設計
など、これらは必ずやってくださいというものではありませんが、色々考えていくと、アイディアがわいてくると思います。それも絶対成功するかどうかはわかりません。
やはり「やってみる」ことが肝要です。
意外と、自分はとてもいいと思っていても、保護者や生徒は全くそうは思っていないということもあるかもしれません。
これも一つ一つ勉強だと思って、失敗を恐れずトライしてみましょう。
ステップ3:地域特化型のドブ板マーケティング
SNS広告も大切ですが、個人塾の強みは地域密着です。
近隣の中学校の定期テストをすべて回収し、その傾向と対策をまとめた「攻略シート」を無料配布するなど、大手にはできない泥臭い活動を継続します。
2年目の今、地域の人々に「あそこの先生は本当に一生懸命だ」と認識されるかどうかが、3年目の爆発力を決めます。
4. 成功事例:2年目の危機を乗り越えたある個人塾の話
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【実例(実話)】
私の知るある塾長は、2年目の春に生徒数が10名を切り、家賃の支払いにも窮する状態でした。
彼はプライドを捨て、午前中はオンライン秘書の副業で月10万円を稼ぎ、生活費を確保しました。
そこで得た精神的余裕をもとに、彼は自塾の課題にメスを入れました。
それまでは「全教科対応」を謳っていましたが、思い切って「中学数学専門」に舵を切ったのです。 さらに、近隣の全中学校の過去問3年分を分析し、オリジナルの対策プリントを作成。それを校門前で配るのではなく、地域のポスティングに一言「数学で悩むお子さんの力になりたい」と手書きのメッセージを添えて配り歩きました。
結果、副業を始めてから半年後、数学に悩む生徒が次々と集まり、生徒数は30名を超えました。現在、彼は副業を辞め、校舎の拡大を検討するまでに成長しています。
この事例のポイントは「副業で時間を買ったこと」と「専門性を絞って課題を解決したこと」にあります。
5. あなたへの勇気の言葉
2年目の経営者であるあなたに、最後に伝えたいことがあります。
今、あなたが感じている苦しみや不安は、あなたが真剣に教育に向き合っている証拠です。
適当に流して経営しているなら、これほど悩みはしません。
「収益ダウン」という数字は、あなたへの否定ではなく、「やり方を変えるタイミングですよ」という市場からのサインに過ぎません。
事業拡大を急がなくてもいい。
派手な成功法則を追いかけなくてもいい。
まずは今日の授業を最高のものにし、明日の午前中の数時間を使って新しい収入の道を探り、午後の数時間で教室の掲示物一つ、カリキュラムの一行を書き直してください。
その
「少しずつのメス」が、1ヶ月後に小さな変化を生み、半年後に確かな手応えとなり、1年後に大きな収益となって返ってきます。
学習塾という仕事は、子どもの人生を変える素晴らしい職業です。
その担い手であるあなたが、経済的・精神的に疲弊して倒れてしまうのは、地域社会にとっても大きな損失です。
だからこそ、賢く、戦略的に、泥臭く生き残りましょう。
あなたは一人ではありません。
この2年目の試練を乗り越えた先には、生徒の笑顔と、経営者としての揺るぎない自信が待っています。
一歩ずつ、進んでいきましょう。収益は、あなたの努力の後に必ずついてきます。

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