自信のない人が多いからこそ「商機」:中学受験における個別指導塾はヒットする

タイトルが少しわかりにくいので補足説明します。
(中学受験指導に)自信のない(教室長)が多いからこそ「商機(勝機)」:中学受験個別指導塾はヒットする。
このように言い換えておきます。
「中学受験は過酷だ」「中学受験は面倒だ」「中学受験の生徒に教える自信がない」「集団塾の指導だけでは限界がある」――多くの学習塾経営者が抱える、この自信のなさと課題意識こそが、実は中学受験を扱う個別指導塾の成功率を極めて高くする最大の要因です。
集団指導塾が「カリキュラムのレール」を敷く大型船舶だとすれば、個別指導塾は「生徒一人ひとりのニーズ」に即座に対応できる俊敏な動力性能を誇る小型船です。
特に、中学受験という複雑極まりない戦場において、集団指導の限界を痛感している親の不安と、それを解決できない大手の指導へのジレンマが深まるほど、個別指導というニッチな市場は確固たる地位を築き、その需要は高まる一方だと言えます。
さて、まずは少々不可解なタイトルを紐解いていきましょう。
第1章:なぜ中学受験指導に対して「自信がない教室長が多い」のか、そして何故それが個別指導に商機(勝機)呼び込むのか
これはもう、深く考えなくても大丈夫です。
この記事は、学習塾の買収を考えている方向けに書いた記事で、実態を知っている私が本当に本音の本音を御伝えする場所だと思ってください。
教室長が日本全国にどれぐらいいるか知りませんが、塾の数だけいるとすれば数万人規模です。
その中で、首都圏(東京、千葉、埼玉、神奈川)において勤務されている教室長もたくさんいらっしゃいます。
そしてアンケートを実施したとしましょう。内容は、小学生・小学生(中受)・中学生・高校生指導で一番自信があるのは?逆に一番自信がないのは?
答えは明白です。一番自信があるのは中学生で、一番自信がないのは小学生(中受)という回答になるはずです。
中学受験をする人数は首都圏でも5人に1人ぐらいです。それは昨今中学受験がもりあがってきての数字です。
でも今の教室長たちが小学生の頃にはもっと中学受験比率は低く8人に1人、はたまた10人に1人いるかいないかの受験率でした。
自分が経験していないのですから(大学受験は多くの教室長が経験!)指導しにくいです。
人に何かを教えるということは、自分が経験しているからこそ教えることに淀みないわけで、経験がなければ教える立場ではないという思いが先に立ち、なかなか自信あるトークは出来ません。
多くの教室長は、中学受験という存在そのものはわかっていますが、未経験がゆえに指導ができにくいのです。
そして中学受験と言えば集団塾を想像しやすいです。ネットで探せば有名どころの中学受験指導の集団塾が出てきます。集団塾に在籍していて尚且つ中学受験専門塾にいる教室長は、指導力に自信を持っています。
ところが個別指導塾の教室長で、中学受験指導に自信がある人はあまり見たことがありません。それどころか、「中学受験の問合せ」に対して腰が引けている印象すらあります。
これって、どう考えてもチャンスではありませんか!?
皆が得意としている中学生をターゲットにするより、皆が敬遠する中受の小学生をターゲットにしたほうが売上貢献にもなりますし、今ならまだオンリー1を狙えるのです。
1. 集団指導の「三つの大きな穴」
中学受験の成功は、単に「進度の速い授業」を受けることでは完結しません。集団指導は、以下の三つの穴を抱えており、これが個別指導への強いニーズを生んでいると言えます。
- 「習い」と「定着」の乖離: 塾の授業で「習った」ことと、それを「理解し、定着させ、応用できる」ことの間には、大きな隔たりがあります。
 集団授業は進度優先のため、定着のための「演習」「解き直し」「疑問点の即時解消」を家庭に丸投げせざるを得ない。
 ここに親の限界や子のペースの遅れが生じると、たちまち成績は下降線をたどる。
 この意味、わかりますでしょうか。
 膨大な宿題が出ました
 ↓
 子が解けない
 ↓
 親も解けない
 
 中学受験の問題を小学校学習のちょっと難しいバージョンだと捉えていたら大間違いです。特に中学受験の「算数」は文系出身の教室長であれば眩暈を催すことでしょう。
 理系出身の教室長であっても中学受験利用が自分自身でない場合は、避けたくなります。
 だからこそ、本当に大きなチャンスだと思うのです。
- 「個性」と「画一性」の衝突: 中学受験において、算数は得意だが国語が苦手、または集団の競争が苦手で萎縮してしまうなど、子どもの個性は千差万別です。集団塾の画一的なカリキュラムは、「平均的な生徒」を想定して組まれており、個人の「つまづきの原因」や「得意を伸ばす加速」には対応できません。
- 「親の不安」への手薄さ: 中学受験は「親の受験」とも言われ、親がマネージャーとして精神的なサポートも担います。集団塾は膨大な生徒を抱えるため、親の不安、志望校選びの迷い、家庭学習の相談といった「メンタル面・戦略面での個別相談」に十分な時間を割けないのが実態です。この手薄さが、親の「このままで大丈夫か」という自信のなさを増幅させせてしまうのです。
2. 塾講師の「ジレンマ」
集団塾の講師は、優秀であるほど、クラスについてこられない生徒がいることを認識しています。
彼らは「個別の対策が必要だ」と知っていても、集団指導という形態の制約上、実行できないジレンマに陥ります。この「教えたいのに教えられない」という講師側の無力感が、結果的に「中学受験の指導は大変だ」という、業界全体の自信のなさに繋がっているのです。
第2章:個別指導塾が持つ「三つの絶対的な強み」
集団塾が自信を失うポイントこそ、個別指導塾が提供できる「高付加価値なサービス」となります。
個別指導塾が中学受験市場で成功率を高める鍵は、集団指導の限界を徹底的に補完する、以下の三つの強みにあるのです。
1. 「オーダーメイド」のカリキュラムと効率性
個別指導の最大の強みは、「今、この子に何が必要か」に焦点を当てた、真のオーダーメイドカリキュラムを組める点です。
- 遅れの解消と先取りの加速: 集団塾の授業についていけなくなった生徒の「穴」をピンポイントで埋めることができます。また、特定の科目が得意な生徒に対しては、集団塾の進度を待たずに「志望校のレベルに合わせた先取り」を可能にします。これは、時間という限られた資源を最も有効に使う究極の効率化であり保護者にとって非常に魅力的です。
- 志望校特化の対策: 難関校ほど、その出題形式は特殊です。個別指導であれば、過去問を徹底的に分析し、「この学校に特有の算数の解法」「この学校に求められる記述力」といった、集団では教えきれない具体的な戦略をマンツーマンで指導できます。
 戦略的に、超上位難関校狙いの生徒ではなく、中ランク校狙いの生徒をターゲットにする戦略を濃く出していってもよいでしょう。
 何故なら、大学受験と同様、ランクを落として受験する(させる)生徒(保護者)が増えているからです。
2. 「学習の自律」と「精神」のサポート
個別指導は、単なる知識伝達の場ではありません。講師が生徒の隣に座り、思考の過程、間違いの癖、集中力の波をライブで観察できる点が、教育的価値を最大化します。
- 即時フィードバックと質問の習慣化: 「わからない」をそのままにしない環境が、お子様の自己肯定感を守ります。その場で質問し、その場で疑問を解消するサイクルは、「勉強は楽しい」「自分にもできる」という感覚を育て、小学生のモチベーションを維持する上で決定的な役割を果たします。
- 親子の「心の安全弁」: 受験期の親子関係は極限まで緊張します。個別指導塾は、第三者であるプロの講師が冷静な視点で学習管理やメンタルケアを行うため、家庭内のプレッシャーを外部に逃がす「心の安全弁」となります。保護者面談も個別に対応することで、親御様の不安を解消し、「一緒に頑張ろう」という信頼関係を構築できます。
3. 「小さな投資」で「大きな成果」の可能性
集団塾と個別指導を比較する場合、全科目を個別で受講すれば費用は高くなりますが、「苦手科目の穴埋め」や「単元別の特訓」といった用途で活用すれば、費用対効果は極めて高いです。集団塾の授業料に少額を上乗せする形で個別指導を導入し、「集団塾では解決できなかった課題」を解決し、成績を飛躍的に向上させるという成功体験は、個別指導塾への強い信頼と口コミを生み出します。
結論:自信のなさが生む「個別指導」という名の革命
多く の学習塾が中学受験の「過酷さ」に自信を失いかけている現在、その「過酷さ」の裏側にある「集団指導の限界」という巨大な市場ニーズを的確に捉えた個別指導塾への舵取りは、まさに成功への最短ルートと言えるでしょう。
個別指導塾は、「補習」の場と捉える方も多いのですが、実際は攻めの学習ができます。それは、「画一的な教育に馴染めない個性」と、「合格に必要な圧倒的な効率」を求める親子の救世主としての役割を担っています。
個別指導塾が提供するのは、知識だけでなく、個別の戦略であり、メンタルサポートであり、そして何よりも「不安な親子に寄り添い、合格まで導くという安心感」という、集団塾では提供しきれない高付加価値なサービスです。
中学受験という名の「早期淘汰」の時代において、この個別指導というアプローチは、生徒一人ひとりの個性に光を当て、最大限の可能性を引き出すための、最も現実的で、成功率の高いビジネスモデルとして、今後も学習塾業界の新たなトレンドとなり続けるでしょう。
あなたの塾は、この「自信のなさ」が生んだ大きな勝機を、どのように捉え、活かしていきますか。
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