中学受験個別指導塾の運営法:生徒と保護者の信頼を築くための実践ガイド

2026年以降 中学受験個別指導塾の需要が高まる!

ご覧頂きありがとうございます。

本記事の前に塾経営で成功を掴むための唯一無二の正解:本音はメインターゲットを中学受験にしたい」というタイトルで記事を書いております。最初にそちらをご確認頂いてからのほうがわかりやすいと思います。

それではよろしくお願い致します。本記事はより具体的にどうやって「中学受験個別指導塾」を運営していくのかという内容です。

近年、中学受験を目指す家庭が増える中、集団塾だけでなく、よりきめ細やかなサポートを求める声が高まっています。

もう、この一文をご覧頂いただけで、本記事の主旨がおわかりでしょう。

これらの声に伴い、生徒一人ひとりに合わせた指導が可能な個別指導塾の需要は、中学受験分野に拡大し、間違いなく今後ますます増加していくでしょう。

しかし、ただ単に「個別」という看板を掲げるだけでは、生徒と保護者の心を掴むことはできません。集団塾とは異なる、個別指導ならではの強みを最大限に引き出し、質の高いサービスを提供するための運営方法を、具体的なステップに沿って解説します。

★昨日に引き続き、
・近々学習塾を始めようと思っている方
・買収で学習塾を検討されている方(または法人)
・脱サラで学習塾運営を考えている方
・定年退職をされて、セカンドライフとして塾運営をしようと思われている方


そういうコアな興味をお持ちの方は、是非一度ご確認ください。


1. 面談が成功の鍵:まずはお子さん、そしてご家庭の状況を深く知る(最重要)

個別指導塾の運営において、面談はとても重要なのですが、とりわけ中学受験にお子さんをお持ちの保護者様から問合せがありましたら、「まず面談APO!」と覚えておいてください。

最も重要なのが「事前面談」です。

多くの塾が、まずは体験授業からと考えるかもしれませんが、中学受験は長期にわたる戦略的な学習です。体験授業ありきで話を進めるのではなく、まずは面談を通じて、お子さんとご家庭の状況を細かく把握することから始めましょう。

この段階で、お子さんと保護者の信頼を築くことができれば、その後のスムーズな指導につながります。面談では、以下の項目について丁寧にヒアリングを行います。

再度、申し上げます!
一番重要なのは、最初です。最初の面談が成否を決めると言っても過言ではありません。

面談時には、以下の内容を細かく伺うようにしましょう。
そして!いつも申し上げますように、質問した内容には、保護者はきちんとこたえてくださいます。

それを真剣にメモしてください。速記メモです。

↓ ↓ ↓

  • 中学受験の動機 なぜ中学受験をしようと思ったのか、その背景にあるご家庭の思いや、お子さん自身の意向を伺います。
  • 現状の学習状況 小学校での成績(カラーテスト)、内申要素(出欠席がメイン)、普段の学習時間などを聞くことで、お子さんの基礎学力や学習習慣を把握します。
  • 生活習慣と課外活動 クラブ活動、部活動、野球・サッカーなどのクラブチーム、その他の習いごとなど、学習以外の時間も細かくヒアリングします。これにより、学習時間を確保できる曜日や時間帯の予測を立てることができます。
  • これまでの学習歴 通塾歴や習いごと歴から、お子さんの得意な学習スタイルや、これまでの学習成果を確認します。
  • 学力に関する詳細 得意科目と苦手科目、4教科(または英語を入れた5教科)の全体的な状況を具体的に聞きます。過去に模試を受けたことがあれば、その結果も確認させてもらいましょう。これにより、客観的な学力レベルを把握し、今後の学習計画を立てるための重要な材料とします。
  • 志望校 現時点での志望校を聞くことで、目標とするレベルや、必要となる学習内容の目安を立てます。
  • 生活全般について お子さんの性格、兄弟の有無、家や学校での生活、今夢中になっていることや趣味など、お子さんの個性や特性を理解するための情報をできる限り多く収集します。
  • 特筆すべき事項 もしあれば、障害をお持ちの場合など、センシティブな内容についても、プライバシーに配慮しながら丁寧にヒアリングを行います。

これらの情報を細かくヒアリングすることで、単なる学力指導ではなく、お子さんの個性や生活全体に合わせた、最適な学習プランを提案できるようになります。

上記だけの内容でも軽く30分ぐらいはかかるでしょう。そしてまだ終わりではありません。


2. 中学受験の動向と個別指導塾の特色を伝える(第二段階で情報提供!)

事前面談で得た情報をもとに、いよいよ具体的な情報提供に移ります。この際、単に料金やコースを説明するだけでなく、近年の中学受験の傾向や特色を交えながら話を進めることで、保護者の関心を惹きつけ、専門性をアピールすることができます。

観点としては、

①今の中学受験ってどうなっているのか?(人気、倍率、その背景など)
②今後、中学受験はどうなりそうなのか?

つまり、中学受験を取り巻く環境の変化や傾向をしっかりと伝えていくのですが、グラフとか数値データがあるとわかりやすいです。

例えば、

  • 「最近の入試問題は、単なる知識の暗記だけでなく、思考力や表現力を問う問題が増えています。これには、お子さんの強みを活かした柔軟な対策が必要です。」

また、

  • 「集団塾では画一的なカリキュラムで進むため、苦手分野を克服する時間が十分に取れないケースがあります。しかし、当塾では、お子さんの進捗に合わせて、苦手科目に特化した時間を設けることができます。」

といったように、集団塾との違いを明確に示し、さりげなく差別化を図りましょう。

次に、教室の特色、概要、コース説明、料金体系について詳しく説明します。

この時、料金は明確に提示しますが、中学受験の場合、テキスト代金や模試代金も多くなるため、全貌を明かします。それらをオブラートに包むことなく、正直に説明することで、保護者との信頼関係を築きます。

そして中学受験をされるお子さんの保護者の多くは肝が据わっています。
はっきり申し上げて、コストがかかることを覚悟しているということです。

そして、最も重要な「中学受験個別指導の実際の進め方」について、具体的に説明します。

  • 指導方法 集団塾のように一斉授業ではなく、お子さんの理解度に合わせて講師が個別に解説を行うこと。
  • 教材 集団塾の教材に合わせることも、当塾のオリジナル教材を使用することも可能であること。
  • スケジュール お子さんの生活サイクルに合わせて、授業曜日や時間をフレキシブルに設定できること。

などを丁寧に説明し、個別指導が持つ柔軟性と、お子さんに寄り添った指導ができることを強調します。


事例(実話)コーナー

【実例(実話)】

まず始めに知っておいてほしいことがあります。
中学受験をしようとしたときに、塾のスタートは何年生と捉える人が多いでしょうか。

ちなみに集団塾を想定して考えてみましょう。

答えは、4年生、もしくは5年生です。

続いて、何月からスタートと捉える人が多いでしょうか。

答えは新年度開始時です。つまり4月です。

誤解されないでください。質問の意味は「何月からスタートと捉える人が多いでしょうか」です。要するに一般的な内容、保護者が想定する内容は?ということです。

実際には塾では、1月とか2月には新年度のスタートをかけます。(特に中学受験の場合は!)

はい、このあたりから、保護者のスタートの感覚と塾側のデフォルトのスタートの感覚がずれてしまいます。

ここが個別指導塾のチャンスどころであります。勘が働く人はもうお分かりかと存じます。

保護者は4月スタートだと思い込んでいる
しかし塾側は、既存生徒であれば1月、2月には、新年度向けにスタートしている

このぐらいの感覚差です。
実際には、塾側としては1月であろうと、2月であろうと、3月であろうと入塾してくれたら、本格的な新年度スタートは足並みをそろえるため4月になります。

さて、スタートしようとしたのが夏からだとします。6月とか7月です。
その際は、

保護者のイメージの中で、「他のみんなは4月から開始しているから、今からだと遅い、集団の授業でついていけるか不安」そんな内容で考えています。

時期を逸すれば、

「ついていけるのだろうか」という思いは、今まで何度も伺いました。保護者が恐れいているのは、「ついていけるかどうか」が重点要素なのです。

したがって、時期を逸したときに、頭の片隅は「個別ならどうだろう」ということがよぎるのです。
ということは、年間を通してのチャンス度合は相当ある!という捉え方をしていいです。

ここ、とても大きな重要ポイントです!


3. 個別指導が中学受験に最適な理由:集団塾との明確な違い

個別指導で中学受験対策を行うことには、多くのメリットがあります。これらのメリットを明確に伝え、保護者に個別指導の価値を理解してもらうことが重要です。

  • 進捗管理の最適化 集団塾では、授業の進捗がお子さん一人ひとりの理解度に合わないことがあります。しかし、個別指導では、お子さんの理解度に合わせて進めることができるため、「わからない」を放置することがありません。
  • 計画の柔軟な修正 中学受験は、模試の結果や本人のモチベーションによって、学習計画を修正する必要があります。個別指導では、お子さんの状況をリアルタイムで把握し、計画を柔軟に調整することができます。
  • 自習管理の徹底 個別指導塾では、授業時間だけでなく、自習時間も個別に管理することができます。わからない問題があればすぐに質問できる環境を整えることで、学習効率を最大限に高めます。
  • お子さんの特性に合わせた指導 事前面談で得た情報を教室全スタッフで共有することで、お子さんの性格や学習スタイルに合わせた最適な指導を提供できます。
  • 進路に合わせた指導 志望校の傾向に合わせて、特定の科目や単元を重点的に指導するなど、お子さんの進路にフィットした指導が可能です。

4. 体験授業の設定とアフターフォロー

ここまでの説明で保護者が納得し、個別指導の価値を理解してくれたら、いよいよ体験授業の設定へと進めます。体験授業では、面談で把握したお子さんの状況に合わせて、実際の授業を体験してもらいます。

【体験授業時の単元選択】

体験授業はあくまでも、授業の進行、ペース、解説の度合、などをお子さんに体験してもらうことが目的です。
体験授業で、例えば、その子が苦手とするところをリカバーして、出来る状態にもっていこう!という試みは、お子さんの状況によっては失敗しますので、
あまり背伸びはしないほうが無難です。

例えば、お子さんが図形を苦手としていると仮定します。
その苦手な図形を体験授業で取り上げたとすると、お子さんのテンションはさほど高くなりません。苦手なのですから・・・。
実際の苦手克服は、生徒さんになってからの授業で対応するとして、体験授業では「わかりやすかった」「楽しかった」「時間、あっという間だった」
このような感想が出てくるようにプランニングすべき
です。

中学受験をするお子さんは、たいていは優秀な子ですが、苦手とするものはやはり苦手なのです。そこを体験で着手するより、「良く出来てるね!」と褒められるポイントが満載の内容にして、モティベーションを低下させなようにしましょう。

体験授業後には、必ずフィードバックを行います。

  • 授業での様子 お子さんがどのように授業に取り組んでいたか、理解度はどうだったかなどを具体的に伝えます。
  • 今後の課題と提案 体験授業を通じて見えてきた課題と、それを解決するための具体的な学習プランを提案します。

このアフターフォローを丁寧に行うことで、保護者は「この塾なら安心して任せられる」と確信を持つことができます。

5. 教室運営と生徒・保護者とのコミュニケーション

生徒と保護者からの信頼を継続的に獲得するためには、日々の教室運営も非常に重要です。

  • 情報共有の徹底 生徒一人ひとりの情報を全スタッフで共有し、担当講師が変わっても、スムーズな指導が継続できるようにします。
  • こまめな連絡 生徒の学習状況や成長を、保護者の方に定期的に連絡します。メールや電話だけでなく、面談の機会を定期的に設けることも有効です。
  • 教室環境の整備 生徒が集中して学習できる環境を整えます。自習スペースを充実させ、いつでも質問できる体制を整えることも重要です。
  • 講師の育成 中学受験に関する専門知識はもちろんのこと、生徒の個性を尊重し、寄り添うことができる講師を育成します。講師同士が連携し、ノウハウを共有する仕組みも大切です。

まとめ

中学受験個別指導塾の運営は、単に授業を提供するだけではありません。面談を通じて生徒と保護者の信頼を築き、個別指導ならではのメリットを最大限に活かした質の高いサービスを提供すること。そして、日々の教室運営を通じて、生徒の成長を支え、保護者との信頼関係を深めていくことが不可欠です。

中学受験において、画一的な指導では対応できない多様なニーズが生まれている今、個別指導はまさに時代のニーズに応える形であり、大きな可能性を秘めています。このチャンスを活かし、一人でも多くのお子さんが志望校合格を掴み、その後の人生を歩んでいけるよう、質の高い個別指導塾を運営していきましょう。

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