60歳からの新しい挑戦!経験を活かす学習塾・習いごと教室経営のススメ
あなたの「好き」が、誰かの「未来」を育む喜びへ
長年にわたる仕事や日々の忙しさから解放され、ふと立ち止まってこれからの人生を考えたとき、「このままでいいのだろうか?」と漠然とした不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
特に50代後半から60代を迎え、体力的な衰えを感じ始めると、「新しいことを始めるにはもう遅い」と諦めてしまうこともあるでしょう。60歳という年齢の響きみたいなものも心理的に思うところが出てくるかもしれません。
しかし、もしこれまでの人生で培ってきた知識や経験が、誰かの学びを深め、未来を切り拓く力になるとしたら、どうでしょうか?
この記事では、そんなあなたに向けて、60歳から始める学習塾や習いごと教室の経営という選択肢を提案します。ハードな日常に疲れ果てた方も、少し体力の衰えを感じている方も、無理なく、そして何よりも「楽しく」続けられる教室経営の魅力と、成功のための具体的なヒントをお伝えします。

なぜ今、60歳からの教室経営が注目されるのか?
織田信長が好んで舞ったとされる幸若舞「敦盛」の一節に「人間五十年、下天の内(げてんのうち)をくらぶれば、夢幻(ゆめまぼろし)の如くなり」という言葉があります。
これは人の寿命が50年という意味ではなく、人の世の五十年ごときは、天上界の下方の時間で見るならば、ほんの夢や幻のようなものという意味です。
何となく信長が生きた時代の平均寿命が50年と捉えがちではありますが、正しくはこのような解釈となっています。
戦国時代の終わりと江戸時代の始まるまでの約30年という短い期間であった安土桃山時代は、武力による統一と豪華絢爛な文化が入り混じる時代で、その背景からすると、「人間五十年」のくだりが、人の寿命50年と捉えたほうが物語的には妙にはまるような気もしないでもないです。
時代が進み、昭和、平成、令和となり、今では「人生100年時代」と言われるようになりました。気候や食文化、医療の目覚ましい発展のお陰で平均寿命も延びました。
世界で一番の長寿国、わが国日本はこれからセカンドキャリア世代の粘り強い就業意欲と激動の時代を生き抜いた経験で、「新しい時代形成」をしていくのです。
60歳という年齢はむしろ次なるスタートの年齢だ!と捉えることが出来ます。

↑ こちらは、厚生労働省の令和5年簡易生命表の概況から、CROSS M&Aがグラフ化したものです。
『60歳』という年齢は、もはや決して「引退」の年齢ではありません。むしろ、これまでの経験と知恵を活かして、第二のキャリアを築く絶好の機会と言えるでしょう。
豊富な人生経験と専門知識が最大の武器に
これまで歩んできた人生は、すべてが「財産」です。ご自身が過ごされてきたなかで自然と培われた学生時代の経験、仕事の経験、子育て経験、趣味で培ったスキルや多くの人付き合いの中から会得してきたコミュニケーション術、そして何よりも人生の喜怒哀楽を乗り越えてきたからこそ持てる「人間力」。
これらは、若い人にはなかなか出せない醸成された魅力となるのです。どっしりと、そこにいるだけでも安定感があるような、そんな教室を作り上げることは難しいことではありません。今までの経験をいかした説得力をもって、生徒や保護者との信頼関係を築く上で大きなアドバンテージになることでしょう。
例えば、
- 元教師の方: 教育現場での経験を活かし、きめ細やかな指導で生徒の学力向上に貢献できます。
- ビジネス経験のある方: プレゼンテーションスキルやロジカルシンキングなど、実社会で役立つスキルを教えることができます。
- 特定の趣味に長けている方: 楽器演奏、書道、絵画、プログラミングなど、あなたの「好き」を伝えることで、生徒や保護者との共通の話題が見つかるかもしれません。
子どもたち、保護者にとって、教室長や塾長と言われる存在は「安心できる存在」なのです。ですから、上にあげたような教育経験がゼロであったとしてもそれは運営のマイナス要素には断じてなりません。
野球やサッカー、バスケット、バレーボール、マラソンなどスポーツの世界でも「監督」というのは、背中を見せる指導者の役割を果たしています。その姿をテレビなどで見ると、「見守っている」という印象があります。
まさに、学習塾や習いごと教室の教室長・塾長は子供たち、そして講師やスタッフを見守る存在なのです。
従って、どっしり構えているだけでも、そこにいるだけでも教室は締まるものです。
自分のペースで無理なく働ける柔軟性
サラリーマン時代のような時間に縛られた働き方とは異なり、教室経営はご自身の体力やライフスタイルに合わせて柔軟に運営できます。
自分自身がオーナーであり教室長を兼務する場合は、運営する時間は子供たちの学校が終わった時間帯であることが多いため、夕方から夜がメインの時間帯になります。従って、どちらかというと夜型勤務です。
しかしながら、教室長や塾長を社員として雇用した働き方を選んだ場合は、オーナーとしての業務指示を与えて、オーナーしかできない書類業務などを行う時間帯や働き方を自分が決めていいのです。
例えば、午前9時から15時を勤務時間に充て、あとは教室長に任せるというスタイルも可能です。
または週に4日の勤務といった形でフルワークをして、2日分を雇用した社員に任せる方式も可能です。無理なく自分に合ったやり方で管理が出来るのが大きな魅力です。
自分の身体のことは自分がよくわかっているはずです。体力的な負担を軽減しながら、充実した日々を送るようにしましょう。
地域社会への貢献と生きがいの発見
教室は、地域の子どもたちや大人たちが集まる学びの場です。あなたが培ってきた知識やスキルを教えることは、生徒の成長を間近で見守る喜びにつながります。また、地域コミュニティの一員として、社会に貢献しているという実感は、何物にも代えがたい「生きがい」となるでしょう。
生徒からの「先生、ありがとう!」の一言が、あなたの心を満たし、日々の原動力となるはずです。
同時に自分自身も働いてくれるスタッフや講師、保護者や子どもたちに「ありがとうございます!」という感謝の気持ちを伝える日々になります。
感謝の言葉は何回伝えてもいいのです。
そうすることで、突っ走ってきたサラリーマン時代とはちょっと違う、ホッとする瞬間、妙にくすぐったいような感覚を味わうことになると思います。
そして何回言われても気分がすっきりと洗われるような清々しい気持ちになります。
60歳からの教室経営、成功の秘訣は?
体力的な衰えを感じる中で、教室経営を成功させるためには、いくつかのポイントがあります。
1. 「得意なこと」と「好きなこと」を掛け合わせる
どんな教室を開くか考える際、まずはご自身の「得意なこと」と「好きなこと」をリストアップしてみましょう。
- 得意なこと: 仕事で培ったスキル(語学、PCスキル、マネジメントなど)、教えるのが得意な教科、スポーツ、特技など
- 好きなこと: 長年続けている趣味、情熱を傾けられる分野、学び続ける意欲のあるテーマなど
これらの要素を掛け合わせることで、ユニークな教室が生まれるかもしれません。
例えば、
パソコンが好きでマインクラフトなどのゲームが好きなならば、マインクラフト内だけで教室展開してリアル店舗をもたない教室であったり、
子供たちに、経済を中心として学習(大人対象にもなる)として株式や為替相場の仕組みや模擬取引を指導しつつ、投資全般のスキルを磨く教室だったり、
運動と学習を融合させた教室であったりと
発想自体は自由で構いませんので、どんどんアイディアをメモに残していくといいでしょう。実現するかどうかよりも発想すること自体に面白味がありますし、そのうち本当に実現できるものが見つかります。
2. スモールスタートでリスクを最小限に
最初から大きな投資をする必要はありません。
大きな投資をすれば、それだけ見返りも大きいはずだというのは、すでにブランドが確立している場合に効果があるのであって、いきなり多額の資金で立ち上げていくのはあまりお勧めできません。
事業のアイディアを具現化していく過程では、小さなスタートであっても意外と、思い付いたように後からの出費があるものです。
そのような不測の事態であるとか、ランニングコスト、そして忘れてはいけないのが自身の生活費をしっかりと確保してスタールするのですから、やはりスモールスタートが無難です。無理のない範囲で始め、生徒が増えてきたら徐々に規模を拡大していくようにしましょう。
3. 体力と経験に合わせた運営体制を構築する
60歳からの教室経営において最も大切なのは、体調管理と無理のない運営を前提として、しっかりと経験を活かしながら、体制を構築していうことです。
【実例】
ここで実例です。
弊社が運営する学習塾には、運営に興味をもった方が見学に来ることが多いです。そのため、今では学習塾モデルルームというサービスも開始しております。
サービスと名前がついていますが、特に料金を頂くものではありません。これから教室を開校しようとする人たち、2号教室、3号教室を拡大したい意向をお持ちの人たちが、どんな感じで運営しているのかを見学に来るのです。
だいたい7割の方が50代後半から60代の方で占めています。会社をリタイアされた後の次のキャリア形成として学習塾は選択しやすいです。
手放しで賞賛するわけではないのですが、一言で言うととても粘り強い人たちだと思います。見学に来られたときの、「吸収しよう!」という強い信念であるとか、前のめりな気持ちであるとか、真剣なまなざしは、本当にそれだけで心打つものがあります。
そして、実話として申し上げれば、見学に来られて学習塾を開始された方々は今も元気に業務をやられています!
4. 若くはない、だからこその「強み」を活かすブランディング
年齢を重ねたことによる経験や知識は、若い世代にはない「強み」です。これを積極的にアピールしましょう。
- 「人生経験豊富な先生」としての信頼感: 生徒や保護者は、あなたの人生経験からくる深い洞察力や、落ち着いた雰囲気に安心感を覚えるでしょう。
- 丁寧で親身な指導: 長年の経験から、生徒一人ひとりの特性を見極め、きめ細やかな指導ができるはずです。
- 温かく見守る姿勢: 子どもたちの成長を焦らせず、じっくりと寄り添う指導は、特に保護者からの支持を得やすいでしょう。
ウェブサイトやSNS、チラシなど、あらゆる広報活動であなたの「人生経験」と「人間性」を前面に出していくことが重要です。
また、自然なふるまいや、丁寧な対応で保護者も感じ取ります。業務の知識は1から3か月でスムーズに進行できるようになります。
一年間継続すると、春夏秋冬の季節ごとのイベントや時期的に何をすべきかがわかってきます。
だんだんと、自分の強みがブランディング化されていくのです。
5. 生徒募集は「口コミ」と「地域密着」で
大々的な広告費をかけなくても、効果的な集客方法はあります。
- 地域のコミュニティに参加する: 自治体主催のイベントや、地域の交流会などに積極的に参加し、顔と名前を覚えてもらいましょう。
- チラシのポスティングや掲示板の活用: 地域のお店や公共施設にチラシを置かせてもらう、掲示板に募集案内を貼るなど、身近な場所から広報活動を始めましょう。
- 無料体験レッスンや単発イベントの開催: 実際に教室の雰囲気を体験してもらうことで、入会につながりやすくなります。
- 既存生徒からの紹介制度: 既存の生徒が新しい生徒を紹介してくれた場合に特典を設けるなど、口コミを促進する仕組みを作りましょう。
- SNSやブログでの情報発信: 日常のレッスンの様子や、生徒の成果などを定期的に発信することで、教室の魅力を伝えることができます。ただし、無理のない範囲で継続することが重要です。
実はこの中で大きいのは、紹介です。
地域に根差して運営をしていきますと、だんだんと口コミが拡がっていきます。これは今日開始して今日拡大するものではなく、ブログやサイトのSEO対策のように数か月から年単位でのジワリとした効果です。
ところが、そのようにして拡大した口コミは、ちゃんと良い内容で伝わっていき、チラシなどのコンバージョン率よりも遥かに高い結果を出す要素になります。
教室アイデアの認知とブランディング
あなたの興味や経験に合わせて、様々な教室が考えられます。
それは自分にしかできないことであってもいいですし、既存のサービスでもいいのです。
しかし、60歳からの挑戦です。
失敗はしてほしくありません。
従ってアイディアを形にしていく楽しさを持ちながら、いま求められているサービスを形にしたほうが成功率は高くなります。
商売とか、新しくスタートしたサービスにおいて、何が一番難しいかというと「認知」です。認知が高まるまでの時間は、大企業であれば大きく縮めることが出来るでしょう。多額のコストで広告活動をしていくことが可能だからです。
スモールスタートで教室運営となれば、ランチェスター戦略のように大企業が軽く立ち回れないフットワークの軽さで半径を限定した運営を考えたほうがよいでしょう。
そうなると大切なのは、広告活動とブランディングです。
工事中の物件があれば
「あ、ここに何かできるのね」と道行く人々が何かしら期待を抱きます。そして誕生する新しい何か、そこからブランディングが開始されていくのですが、開校前には戦略的にチラシがあったほうがいいでしょう。
そこでは、「新規開校」という言葉が最も目をひくのです。
または「リニューアル開校」としてM&Aなどで得た教室を新しく開校していく流れも狙いとしてはとてもいいです。
教室経営を始める前の準備と心構え
1. 情報収集と計画立案
- 市場調査: どのような教室が求められているのか、競合はいるのか、料金設定はどのくらいが妥当かなどを調べましょう。
- 事業計画の策定: 目標、提供するサービス、料金体系、集客方法、必要な経費などを具体的に書き出してみましょう。
- 許認可・届出の確認: 開業にあたって特別な許可が必要な場合もありますので、事前に確認しましょう。
2. 学び続ける姿勢
生徒に教える立場でありながら、あなた自身も常に学び続ける姿勢を持つことが重要です。新しい情報や指導法を取り入れたり、関連分野の知識を深めたりすることで、教室の質を高めることができます。生涯学習の楽しさを生徒に伝える、ロールモデルとしての存在になれるでしょう。
3. 周囲の理解と協力を得る
家族や友人など、周囲の人々の理解と協力は、教室経営を成功させる上で不可欠です。困ったときに相談できる相手がいることは、大きな支えになります。
4. 完璧を目指さない「ゆとり」を持つ
最初からすべてを完璧にこなそうとすると、疲れてしまいます。まずはできることから始め、少しずつ改善していく柔軟な姿勢が大切です。うまくいかないことがあっても、焦らず、楽しみながら取り組む「ゆとり」を持ちましょう。
5. すでにある事業を継承することも選択肢
ここではほとんどが自分で事業を開始するという趣旨で書いて参りましたが、やはりM&Aという選択肢もあるということを知っておいてほしいです。
ふわっとでもいいので、今までの内容を整理していくとこうなります。
・60歳からの新しい挑戦として、経験を活かすことが出来る教室運営はお勧めである
・サラリーマン時代とは違う自由な時間調整がしやすい
・自分の体力にあった業務スタイルを選択できる
・自分の今までの経験がおおいに役立つ
・アイディアを考えて具体化していくことは楽しい
・しかしながらコストとか広告、ブランディングで時間を要する
そこでM&Aという選択も一つの選択肢として加えてほしいのです。
M&Aつまり今存在している学習塾や習いごと教室を買って、事業承継し運営していくというものです。
ここには、大きくカットできる要素が2つあります。
時間というコスト、それからお金というコストです。
そして、この学習塾や習いごと教室の承継分野においては、弊社は自信あるサービスを提供しております。
まとめ:あなたのセカンドキャリアが、社会を豊かにする
60歳からの学習塾・習いごと教室経営は、単なる仕事ではありません。それは、これまでの人生で培った知恵と経験を次世代に伝え、地域社会に貢献し、そして何よりもあなた自身の人生を豊かにする、素晴らしいセカンドキャリアです。
ハードな日常から解放され、体力的な衰えを感じ始めている今だからこそ、本当にやりたかったこと、心から情熱を傾けられることを見つけるチャンスです。あなたの「好き」と「得意」を活かし、新しい学びの場を創り出してみませんか?
きっと、生徒たちの笑顔と「ありがとう」の言葉が、あなたの毎日をより一層輝かせてくれるはずです。さあ、今からでも遅くはありません。あなたの人生の新しい章を、ここから始めてみましょう。
CROSS M&Aは学習塾の譲渡・買収案件を成功裏にまとめることに絶対的な自信を持っています。私たちが実践しているM&Aサービスは、仲介業者の域を超え、学習塾経営者の最も強力なパートナーとして、教育業界の持続的な発展に貢献しています。また、CROSS M&A(クロスM&A)は学習塾・習いごと専門のM&Aサービスで、業界ナンバー1の成約数を誇るBATONZの専門アドバイザーです。BATONZの私の詳細プロフィールはこちらからご確認ください。
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