売上高とコストと利益

2025年06月03日

開校2年目以降

売上高

売上高は顧客から得られるものです。学習塾や習いごと教室は、役務提供、すなわち約束されたサービスを提供してその対価を得るビジネスモデルとなります。ここで重要なのは「約束されたサービス」という部分です。

どんな形式で、学費はいくらで、どんなテキストをつかって、どんな時間帯で、どのような授業をサービスとして提供するのか

コスト

どんな商売でも売上高をあげるために必要な経費というものがあります。その中には、教室の家賃、講師や教室長の人件費、運営のために必要なシステムなどの利用料金(※支払手数料といいます)、水道光熱費、通信費、事務用品費、消耗品費、その他雑費などがあります。

コストをゼロ円で商売はほぼできませんので、やはり必要な経費なのだととらえておく必要があります。

ここでは最初に売上高と書きましたが、考える起点は「コスト」です。

コストには初期にかかるものと、運営のために継続的にかかるものを2分類しておくといいです。上記に書いたのは、主に運営のための継続的にかかるのの、すなわちランニングコストといわれるものです。

利益

売上高から経費を差し引いたものが利益です。この引き算でマイナスの場合は赤字となります。1年目を無事に運営して乗り切ってきたならば、次に考えるのは資金効率です。費用対効果として1万円がどんな仕事をするのかを細部にわたって精査する時期だと思います。

単純な引き算ですので、売上高を増やして、経費を減らすことで、利益が拡大するという理屈を頭に入れておきましょう。

しかし、この計算はざっくりのどんぶり勘定ではうまくいきません。

どこを細かく見るか!

まず売上高という項目で考えたときのポイントは、「顧客数」と「単価」にあります。

例えば40名の生徒がいたとします。単価が2000円違ったらどうなるでしょうか。40名×2,000円で80,000円の差異です。これが一年間で960,000円の差となります。
そしてここで一気にコストにも目を向けてみましょう。

もし月間のコストを30,000円削減できたとします。そうすると年間360,000円の削減となりました。

売上が960,000円増加して、コストが360,000円減少したのですから、利益は1,320,000円増加することになります。

このイメージはとても重要です。たった1,000円、たった2,000円などとは言えないのです。

スピーディな展開のために、2教室目を既存教室の買収で

さて、ここで再度「コスト」に立ち返りましょう。

先ほど書いたのはランニングコストでした。

しかし運営する教室をつくりあげるためには、初期投資も必要となるのです。その際にかかるのが物件取得費用、内装、外装(看板など)、什器備品の購入、電話、複合機、PCなど、人事募集費用、その他事務用品など運営をスタートするために雑費、各種システムの構築などです。

これらの初期費用を低減させる方法

これが既存教室の買収です。

明らかにカットできる費用があります。

M&Aには売り手・買い手にメリットがあります。

売り手は売却資金でその後の事業選択と集中が出来るメリット、買い手は既存のブランドや顧客、従業員などの経営基盤を譲り受けることでスピード感のある経営が出来るメリット。双方の目的が合致すれば譲渡が完成するのです。

双方がやらなくてはならないtodoはたくさんあります。
一つ一つの業務を迷うことになく、スピーディに対応できるように細かくセッティングをしていくこと、これもクロスM&Aが得意とするところです。