初めての経営、初めての教室運営で注意すべき点(各種イベント企画編)

学習塾のイベント
盛り上げるため?
どちらかと言うと、信頼関係構築のためです!

初めての教室運営において、授業以外の「イベント企画」は集客や退塾防止の生命線となります。

しかし、日々の指導に追われる中でイベントを成功させるのは容易ではありません。

この記事では、初めて経営に携わる方が、企画から当日、そして事後処理まで、どのような点に注意して進めるべきかを徹底的に解説します。

イベントを実施する意義

なぜ、日々の授業だけでなくイベントを行う必要があるのでしょうか。

その意義は大きく分けて三つあります。

第一に、既存の生徒や保護者との「信頼関係の深化」です。授業中には見られない生徒の意外な一面を発見したり、リラックスした雰囲気でコミュニケーションを取ったりすることで、教室への帰属意識が高まります。これは長期的な通塾、つまりLTV(顧客生涯価値)の向上に直結します。

第二に、新規顧客への「認知と接点作り」です。いきなり入塾の面談に来るのはハードルが高いと感じる層でも、「理科実験教室」や「季節のレクリエーション」なら参加しやすいものです。イベントを通じて教室の雰囲気や講師の人柄を知ってもらうことは、最も効果的な販促活動となります。

第三に、教室の「ブランドイメージの構築」です。

定期的に活発なイベントを行っている教室は、地域住民から見て「活気がある」「子供のことを親身に考えている」というポジティブな印象を持たれます。

そして、イベント実施時の最大の注意点!!

イベント実施の注意点=遊びイベントはNG!

「遊びイベント」なんて企画する人いるのですか?

そんな突っ込みが入るかもしれませんが、実際いるのです・・・。
イベントという言葉の選択が良くなかったかもしれませんが、イベント=遊び要素と捉えてしまう教室長がいるようです。

これ、絶対NGです。

まず、イベントで遊びの企画を考案したらオーナーは即答で却下して、「なぜ遊びイベントはダメなのか」をとくとくと伝えていきましょう。

ではここで答えを。

①遊びイベントは企画している本人だけが楽しい、ただそれだけ
②遊びイベントで、来たらお菓子をあげる、来たら「くじ」がひける・・・来ないですよ
③遊びイベントで時間とコストを使う・・・それを浪費といいます

何故このように断言するかと申しますと、私も経験があるからです。他教室の企画ですが、2回、渋々と許可したことも生涯における不覚で、この上ない時間の無駄だと思いました。
学習塾が行うイベントは、やっぱり学習に即したものじゃなければ保護者の賛同は得られません。
そして、そのようなイベントに行かせようとする保護者はいません。

断言していますが、何度問われても断言します。
成功しないことをこれから新規開校しようとする希望に満ち溢れたオーナーにオススメなどしません。

私が失敗してきたことは、徹底して排除でいきましょう。


刺さるイベントチラシの事例と作成のポイント

チラシはイベントの顔です。

手に取った瞬間に「行きたい」と思わせるためには、以下の要素を盛り込む必要があります。

チラシはけっこう大切な要素です。目からの情報はやはり印象に残るようにしたほうがいいですし、チラシは瞬間の判断です。
皆さんもチラシをもらったとして、または折込などに入っているチラシを見るとして、隅から隅まで読みますでしょうか?

多分・・・1秒も見ないのではありませんか。

でも

サッと一瞬見て、「お?」と思ったチラシは、二度見しませんでしょうか。

その二度見をしてくれるぐらいの文言、インパクトがあれば、書かれた文章のうまい下手はあまり関係ありません。ですから文章をどうしようか・・・と悩む必要はあまりないのです。

とは言え、意味が通じない単語だけをポンと提示しても「ちょっと何言ってるかわからない・・・」となりますので、この点は注意しましょう。

例えば

  1. 具体的なベネフィットの提示

    「理科実験教室」というタイトルだけでは不十分です。「身近な道具で不思議を体験!夏休みの自由研究が1日で終わる理科実験教室」など、参加することで得られる具体的なメリット(この場合は自由研究の解決)を打ち出しましょう。
  2. ターゲットの明確化

    「小学3年生から6年生向け」「計算が苦手な子集まれ!」など、誰に来てほしいかを一目でわかるようにします。
  3. 視覚的な安心感

    過去のイベント風景や、当日担当する講師の笑顔の写真を必ず載せてください。初めての場所に行く子供や保護者にとって、「どんな人が、どんな場所でやるのか」が見えることは最大の安心材料になります。
  4. 申し込みの導線を極限まで短く

    QRコードを大きく載せ、スマホから1分で入力が終わるフォームを用意しましょう。電話予約のみ、あるいは教室に紙を持参させる形式は、現代の忙しい保護者には敬遠されます。

効果的なイベント告知方法

チラシを作っただけではなかなか人は集まりません。
多角的なアプローチが必要です。

  • 校門前配布
    ターゲット層に直接手渡せる最も確実な方法です。ただし、自治体や学校のルールを守り、清潔感のある身なりで行うことが前提です。
  • SNSとブログの活用
    教室の公式LINE、Instagram、ホームページのブログで発信します。単なる告知だけでなく、「準備の様子」を小出しにアップすることで、期待感を高めることができます。
  • 既存生徒への声掛け

    授業の前後に「今度こんなことをやるよ」と直接伝えるのが最も強力です。また、友人紹介キャンペーンを併用し、友達と一緒に参加できる仕組みを作ると集客が加速します。

イベント当日までのアナウンスとリマインド

イベントの申し込みを受けた後、当日まで放置してはいけません。当日キャンセルを防ぎ、満足度を高めるために以下のステップを踏んでください。

  1. 申し込み直後のサンクスメール

    「お申し込みありがとうございます」という定型文だけでなく、持ち物や当日の案内などを丁寧に記載します。
  2. 前日または当日の最終確認(リマインド)

    特に無料イベントの場合、申し込んだことを忘れてしまう方が一定数います。前日または当日にLINEやメールで「スタッフ一同、〇〇さんに会えるのを楽しみに準備しています」と一言添えて送るだけで、欠席率は劇的に下がります。
  3. ワクワクさせる情報の提供

    「当日に使う材料が届きました!」「予備実験でこんなに盛り上がりました」といった写真を送ることで、子供たちの期待値をピークに持っていきます。

当日の状況フィードバックとアフターフォロー

イベントが終わった瞬間が、実は次の入塾やリピートへのスタート地点です。

  • 写真付きレポートの送付

    イベント中の子供の輝いている表情を写真に撮り、保護者に送ります。「今日はこんなに頑張っていました」「こんな発見をして驚いていました」という個別コメントを添えると、保護者の満足度は非常に高まります。
  • アンケートの回収

    その場で紙、もしくは終了直後にデジタルで回収します。「良かった点」だけでなく「もっとこうしてほしかった点」を聞き出すことで、次回の改善に繋げます。
  • 翌日のお礼連絡

    参加へのお礼と、イベントに関連した今後の学習アドバイスなどを伝えます。ここで初めて、入塾説明会や体験授業の案内を自然な形で差し込みます。

定期実施をする意味と継続のコツ

イベントは一度きりの打ち上げ花火であってはいけません。定期的に実施することで、初めて「地域の教育インフラ」としての信頼が定着します。

定期実施の最大のメリットは、教室運営のサイクル(季節講習や定期テスト)に合わせた集客構造が作れることです。「あの教室は春にはこれをやる」「冬にはこれがある」という期待感は、強力な囲い込みになります。

継続するためのコツは、無理のない規模から始めることです。最初から大規模なイベントを狙うと、準備の負担で通常授業の質が落ち、本末転倒になります。まずは2時間〜4時間程度の小規模なものから始め、慣れてきたら6時間~8時間ぐらいの一日仕事にしてもいいでしょう。
マニュアル化を進めていくのが経営を圧迫しない秘訣です。

最後に

初めての教室運営において、イベントは「教室の熱量」を外部に伝える最大のチャンスです。授業の質を追求するのはプロとして当然ですが、その熱意をどう見せていくかという戦略も同じくらい重要です。

大切なのは、完璧主義に陥りすぎて動けなくなることではなく、目の前の子供たちが笑顔になる姿を想像しながら、一つずつ丁寧なアナウンスとフォローを積み重ねることです。

その積み重ねが、地域に愛され、長く続く教室を作る礎となります。

この記事の内容を参考に、まずは小さな一歩からイベント企画をスタートさせてみてください。


立地選定について
最適な物件選びの秘訣とは? 
内外装計画と工事について
統一感のある什器・備品
教室長一日密着レポート徹底解説
失敗しない採用のための求人
見落としがちな掲示物の重要性!
開校時に用意しておく事務用品
商圏分析とネットリサーチ徹底攻略
塾講師採用 効果的な募集から採用
学習塾は単月赤字でも経営できる!
話し上手より「聞き上手」
テキスト選定と教材会社の選び方
塾の「儲けの仕組み」を徹底解剖!
学習塾選びの鍵!自習室の有無
立地で選ぶ塾の重要性
掲示物、パンフレット、のぼり旗
学習塾・習いごとの看板は集客の要
独自?フランチャイズ?学習塾開校
突飛な企画より、普通の企画が一番
運営で注意すべき点(テキスト編)
運営で注意すべき点(広告宣伝編)
運営で注意すべき点(掲示物編)
運営で注意すべき点(講師編)
運営で注意すべき点(テスト前)
ダイレクトで問い合わせが来る仕組み
個別指導塾を始めるならフランチャイズ
学習塾こそ、すぐにブランディングを確立
粒の揃った講師陣が業績を押し上げる
運営で注意すべき点(保護者面談編)
運営で注意すべき点(雰囲気・ムード編)
教える能力がないから学習塾運営はできない?
実は背中を押してほしい

BATONZ×CROSS M&A
CROSS M&A(クロスマ)は、BATONZ(バトンズ)認定パートナーとして皆様の事業承継をサポートいたします。

学習塾・習いごと専門M&AサービスCROSS M&A(通称:クロスマ)は、業界ナンバー1の成約数を誇るBATONZの専門アドバイザーです。BATONZの私の詳細プロフィールはこちらからご確認ください。
また、弊社は、中小企業庁のM&A支援機関です。

学習塾・習いごとのM&Aについて、さらに詳しい情報や具体的な案件にご興味はありますか?どのような点でお力になれるか、お気軽にご相談ください。

M&Aの会社なのに学習塾もデールルーム
(学習塾への新規参入をご検討中の皆様が内部をよりイメージしやすいように、リアル学習塾モデルルームのサービスを開始しました)

 ↑ 中小企業庁ウェブサイト」へのリンク

学習塾・習いごと教室の譲渡・買収をご検討の方、
または教室運営に迷いを感じている方はこちら!