サービスの不滅性と「ネットの利便性」がもたらす変革

この記事は、学習塾や習いごと教室の
買収を真剣に考える人に
是非読んでほしいです!

~ネットの利便性(私が知っている世界)~

この記事での大きく土台になっているのは、「ネットの利便性」です。
サービスにしてもモノにしても、その提供の仕方、売り方、金額、その他が想定外の方法に転がることがあります。



事例(実話)コーナー

【実例(実話)】そのむかし・・・・


CROSS M&A(クロスマ)のアドバイザーは、かつて証券会社に勤務していました。
そのときの「営業マン」という存在は、とにかく電話や飛び込みセールスで会社の代表者(社長)に会い、名刺交換をして、その後「見込み客」となりそうな人(時に見込みにならないぐらいの超塩対応の社長でも追います)に、

まぁ、今では死語ですが「夜討ち朝駆け」の精神で何とかお客さんになってもらうべく営業しまくります。
営業マンが勤務する時間はだいたい朝7時ぐらいから夜は21時、22時、23時はザラな時代です。電話代、交通費、その他通信費(切手も封筒も使いますので)を尋常じゃなく使い、顧客獲得のために奔走するのです。

そして、新規賞や預かり高、手数料の%で給与とは別の営業給が支払われる・・・そんな制度でした。
つまり「人海戦術」です。

営業マンとしての魅力、迫力、実力がなければそうそう「YES」の返事などもらえません。一つの見込み客に、50回、100回とアプローチするのはザラです。

当然ながら、証券会社内での営業マンというのは、数字を挙げた人はそれなりの地位につきます。トップセールスとなれば、表彰を受けたり、賞金をもらったりというのもありました。

考えてみたらすごい高コスト体質だった・・・それが証券会社などの仲買業の世界です。ところが、時代の潮目というのがありました。
あれは、多分私の記憶では、為替の取引が民間でも出来るようになったころからです。当初は人海戦術で為替の取引も営業していましたが、だんだんとシステムが完成していき、「営業マン」が不要になっていったのです。

それは何故か、まさにここでのテーマでもある「ネットの利便性」です。

顧客は手数料の安さとか情報の豊富さ、約定しやすさなどのシステムの優劣や分析ツールの豊富さを選定基準にするようになったのです。

この動きは、あっという間に拡大して、「ネット証券」が優勢の時代が訪れるのです。

株だとか為替FX、商品先物取引、などの世界におけるリスクについて「説明義務」というものが必ずついてまわるのですが、これは非常に重要で、顧客にしっかりと説明をして、顧客からはその説明を受けたという証拠として署名をもらう・・・・そのぐらい徹底してやらなければ「そんなことは聞いていない」「知らなかった」「儲かると言われたから買った」などと、一般の方々は損に対しての責任を会社や正業マンのせいにしたがります。

こんなにもリスクある書類すらも「ネットでの確認」の仕組みであるとか、「電子署名」の仕組みがどんどん出来上がっていき、リスクの確認どころか、契約そのものもすべてネット上で出来るようになりました。

さらに、介在する「営業マン」というものの存在は、どこにも見当たりません。

そうです。営業マンは不要となり、システムが営業活動を補助する時代になりました。

例えば、会社の株を買いたいといった場合には、証券会社に口座をつくって、買うことになります。証券会社のサービスはおそらく基本は不変ですが、サービスの提供の仕方は思い切り変わりました。

世の中のサービスを見回してみると、「~~~昔はこうだったけど、今は、こんなに変化したなぁ」というのはたくさんあります。
また、変化していないサービスなど、ほぼありません。


つまり、サービスは必要なものであれば、なくならないのですが、形は大きく変わるということです。

この前段のモノ申しによって、読者の皆さんは、もうお察しかと存じますが、以下弁じます。

序論:不変のニーズと変遷するサービス形態

人間が生活を営む上で必要とする根源的な欲求、すなわち「ニーズ」は、数千年にわたってほとんど変わることがありません。

私たちはいつの時代も、安全に暮らしたい、人とコミュニケーションを取りたい、病気を治したい、そして何よりも自分自身を成長させ、より良い未来を築きたいと願っています。これらのニーズは、人類の歴史が続く限り、不滅です。

しかし、そのニーズを満たすための具体的な手段、つまり「サービス」の提供形態は、技術革新という名の波によって絶えず変遷してきました。

馬車が自動車に変わり、手紙が電子メールになり、固定電話がスマートフォンになったように、古い形態はより効率的で、より便利な新しい形態に置き換えられていきます。

このサービスの変遷には、ある決定的な共通項が存在します。

それは、

「ネットでやり取りできる」という利便性の獲得です。

物理的な距離や時間に縛られていた旧来のサービスが、デジタル化によってその制約から解放され、人々の生活に劇的な変化をもたらしてきました。

本記事が主張するのは、この普遍的な法則は、知識やスキルという価値を提供する教育産業においても、例外なく適用されるということです。教育という不滅のニーズを満たすために、今、どのようなサービス形態が淘汰され、どのような利便性が未来を形作るのかを考察します。


第1章:サービスの本質は不滅であるという原則

私たちが「サービス」と呼ぶものは、突き詰めれば、人間が持つ根源的なニーズを解決するための手段にすぎません。ここでいうニーズとは、単なる表面的な欲求ではなく、その根底にある「なぜそれが必要なのか」という問いへの答えです。

例えば、「移動」というニーズを見てみましょう。人が物理的にA地点からB地点へ行きたいという欲求は、古代から現代まで変わりません。

このニーズを満たすサービスは、かつては徒歩であり、やがて馬車や駕籠へと進化しました。産業革命を経て、蒸気機関車、自動車、そして飛行機という技術革新が次々とサービス形態を変えていきましたが、「移動したい」というニーズ自体が消滅することはありませんでした。

現代では、配車アプリが移動サービスに「手軽さ」という利便性を付加し、さらにドローンや自動運転車が次なる変革を予期させています。

また、「情報」というニーズはどうでしょうか。

人は常に、世の中で何が起こっているか、どうすれば課題が解決できるかを知りたいと願っています。古くは口コミや手書きの文書、その後、活版印刷による新聞、電波を利用したラジオ、映像を取り入れたテレビへと変化しました。

これらのサービス形態は、情報の伝達速度や範囲を劇的に向上させてきましたが、現代においてインターネット検索やSNSに取って代わられても、「情報を知りたい」という根本的なニーズは残存しています。

教育もまた、この不滅の原則の中に存在する!

人が「知識を得たい」「スキルを習得したい」「社会で通用する能力を身につけたい」と願う欲求は、人類が文明を築き上げた時から連綿と続いています。これは、自己成長と社会参加という極めて重要なニーズであり、決してなくなることはありません。

したがって、教育産業において淘汰されるのは、「教育」そのものではなく、非効率で利便性に欠ける「提供形態」なのです。

この部分、ものすごく重要だと思いませんか。
これから教育産業、学習塾、習いごと教室の買収を検討される方は、こう考えてほしいのです。

学習塾?もしかして斜陽産業では?・・・ではなく、

「我々が新しい血を入れていこう!」
「教育業界に革命を起こしてやろう!」
「非常識を常識にしてやろう!」


そして、今

チャンスだと思います。

今のところ、まだまだ新規参入の余地が多大にあるのは間違いありません。何故なら、ものすごく多くの数の塾があってもそのほとんどは旧態依然だからです。
新しいアイディアが、新しいサービスをつくり上げる!そんな勢いでちょうどいい、それが今の教育業界です。


第2章:サービスの変遷を駆動する「ネットの利便性」

不滅のニーズと、それを満たすために絶えず進化するサービス形態。

その進化のベクトルを決定づけているのが、「ネットの利便性」に他なりません。

ここでいう利便性とは、従来のサービスが抱えていた「時間」「場所」「コスト」「手間」といった制約を解消することを指します。インターネットは、これらの制約を破壊し、あらゆるサービスを再構築する駆動力となってきました。

1. 時間・場所の制約解消(オンデマンド性の実現)

ネットがもたらした最大の変化は、サービスの「物理性」からの解放です。

かつて、買い物をするためには、営業時間中に特定の店舗へ足を運ぶ必要がありました。

しかし、ECサイトやオンラインショッピングの登場により、場所の制約は消滅し、サービスは24時間365日、顧客の都合の良い時間に利用可能となりました。これは、単なる営業時間の延長ではなく、顧客の時間と場所の自由を最大化する「オンデマンド性」の実現です。

銀行の窓口業務からネットバンキングへの移行、レンタルビデオ店から動画配信サービスへの移行など、あらゆる業界で物理的な施設や時間に縛られる形態は、より自由度の高い形態に置き換えられました。

2. コスト構造の劇的な変化(デジタル化と効率化)

ネットを介したサービス提供は、物理的な在庫、広大な店舗、多数の仲介者といった従来のコスト構造を劇的に変化させました。情報やコンテンツをデジタルデータとして扱うことで、複製や配布にかかる限界費用はほぼゼロに近づきます。

例えば、音楽業界では、レコードやCDといった物理メディアの製造・流通コストがなくなり、サブスクリプションモデルへと変貌しました。これにより、消費者ははるかに安価に、膨大な量のコンテンツにアクセスできるようになりました。このコスト構造の変化は、単に「安くなった」というだけでなく、サービスの提供者側が、地理的な規模の経済を最大限に享受できるようになったことも意味します。

3. パーソナライズと相互作用性の向上

従来のサービスは、大量生産・大量消費の時代、画一的なものが主流でした。しかし、ネットは顧客一人ひとりの行動データをリアルタイムで収集・分析することを可能にし、サービスを個々のニーズに合わせて最適化する「パーソナライズ」を実現しました。

また、ネットはサービス提供者と利用者の関係を「一方的な提供」から「双方向のやり取り」へと進化させました。単に情報を受け取るだけでなく、レビューを書き込み、フィードバックし、コミュニティを形成することで、サービス自体を共同で育てていくことが可能になりました。この高い相互作用性が、サービスの質と満足度を飛躍的に高めています。


第3章:教育産業における「ネットの利便性」の具体化

教育という不滅のニーズは、「ネットの利便性」によって、今まさに変革の真っ只中にあります。従来の教育サービスは、前述の「時間」「場所」「コスト」の制約を強く受けてきました。

例えば、高品質な教育を受けようとすれば、優秀な講師や設備が整った特定の学校、塾に「通う」必要があり、それに伴う時間と交通費がかかりました。また、一斉授業という形態は、理解の速い生徒には退屈を、遅い生徒には取り残されるという非効率性(「手間」)を生んでいました。

EdTech(教育×テクノロジー)の台頭は、まさにこれらの制約を解消し、「教育」というサービスの利便性を極限まで高める試みです。

1. 授業のオンデマンド化と地理的制約の解消

YouTubeや独自の学習管理システム(LMS)を通じた動画教材の普及は、教育を時間と場所の制約から解放しました。生徒は、部活動で忙しい夕方でも、体調が優れない日でも、自分の都合の良い時間に、自宅やカフェで、有名講師の授業を受けることができます。

これにより、地方に住む生徒が、都市部の優秀な教育資源へアクセスする機会が均等化されました。これは、地理的な格差を埋め、質の高い教育へのアクセスという利便性を全ての人に提供するものです。

2. AIによる個別最適化された学習

ネットとAIの融合は、画一的だった一斉授業という形態を過去のものにしつつあります。AIを活用した学習システムは、生徒がどこでつまずいたか、どの分野に苦手意識があるかを瞬時にデータで分析し、その生徒にとって「今」必要な復習問題や、次に進むべき教材を自動で提示します。

これにより、生徒は無駄な時間を費やすことなく、最適なペースで学習を進めることができます。これは、教育サービスの「手間」を最小化し、「効率性」という利便性を最大化するものです。

3. グローバルな教育資源の活用

MOOCs(大規模公開オンライン講座)に代表されるプラットフォームは、ハーバードやMITといった世界最高峰の大学の講義を、安価、あるいは無料で世界中に公開しています。これは、従来の留学や高額な受講料といった「コスト」の制約を打ち破り、教育資源へのアクセスを民主化しました。

プログラミングスキルやデジタルマーケティングなど、社会が求める最新のスキル習得においても、ネット上のブートキャンプや専門性の高いオンラインコースが、従来の専門学校よりも短期間で、かつ実践的な利便性の高い学びを提供しています。


結論:淘汰される形態と残る価値

「必要なサービスはなくならない」という原則と、「ネットでやり取りできる」という利便性の法則は、教育産業においても明確に適用されています。

教育という本質的なニーズ(学びたい、成長したい)は不滅です。しかし、そのニーズを満たすために、時間と場所を固定し、一律的な提供を強いる非効率な「教育形態」の一部は、容赦なく淘汰されていくでしょう。

対面での一斉講義で知識を伝達するだけの役割は、利便性の高い動画教材やAIシステムによって代替され、教室や塾は、知識の伝達場所ではなく、より高度で、人間にしかできない価値を提供する場へと変容していきます。

それは、ネットで得られた知識を元にした「議論」「共同での課題解決」「創造的な応用」「モチベーションの維持」といった、深い相互作用や実践的なスキル習得の場です。教師の役割は、知識の「伝達者」から、学習を促進する「ファシリテーター」や「メンター」へと変化するでしょう。

ネットの利便性は、教育産業を「受動的な学習」から「能動的な学習」へと進化させる起爆剤となります。サービス形態は変わっても、人が持つ「学び、成長したい」という本質的な欲求は満たされ続け、その未来は、より効率的で、より個別最適化された、利便性の高いものになるのです。

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