激変する教育業界で勝ち抜く!個別指導塾M&A成功の秘訣と実践ガイド

2025年07月16日

買収

少子化の波、多様化する教育ニーズ、そして人材確保の難しさ――。現代の教育業界は、これまでになく激しい変化の渦中にあります。個別指導塾も例外ではなく、生き残りをかけた競争が激化する一方で、新たな成長の可能性を模索する動きも活発です。

この激動の時代において、M&A(合併・買収)は、個別指導塾が持続的な成長を実現し、さらには事業の最適化を図るための強力な選択肢となりつつあります。


・新たなエリアやサービス展開を目指す塾
・教育業界への参入を考える異業種や個人

これらの人たちにとってM&Aは、選択肢の一つとして検討に価するものと思われます。

本記事では、学習塾・習い事専門のM&Aサービスを手がける「CROSS M&A(クロスマ)」が、個別指導塾のM&A成功事例を深掘りし、その秘訣を余すところなくお伝えします。

現在個別指導塾の経営をされている方、M&Aによる経営の幅拡大を検討されている方、そして脱サラして学習塾経営を目指す個人の方まで、すべての方に役立つ実践的な情報を提供します。


少子化でも学習塾の売上高推移は上昇傾向(2024年最新データ ※経産省)

まず始めに下のグラフを御確認ください。

↑ こちらは、経済産業省の統計データから現在得られる最新版として学習塾の売上高推移をグラフ化したものです。
少子化と言われていますが、1人当りにかける教育費はどんどん増加しているため、学習塾の売上高は堅調推移しております。

明らかに、新型コロナの拡大以降の売上高急増がわかると思います。

それでは!! 何故?

なぜ今、個別指導塾のM&Aが注目されるのか?

個別指導塾のM&Aが活発化する背景には、主に以下の要因が挙げられます。

1. 少子化と生徒獲得競争の激化

子どもの数は減少しているものの、学習塾を含めた習いごと事業そのものは、売上高ベースでも上昇している背景から、新規事業としての学習塾、事業の多様化ニーズが高まっている中での学習塾、そのような視点で、個別指導塾のM&Aが活発化しているものと推察できます。

そして、その目的は、既存の生徒基盤を持つ塾を買収・統合することで、顧客獲得にかかる時間とコストを大幅に削減し、安定した生徒数を確保する手段となります。

つまり、買収をする側からすると、今、個別指導塾の売り案件が出るのはチャンスと捉えている個人、法人が密かに増えているのです。

2. 事業承継問題と後継者不足

長年地域に根差した塾ほど、創業者の高齢化による事業承継問題が深刻化しています。この問題は、譲渡主がわから頻繁に伺う課題点です。
伴って、地域再生のために、自治体も事業承継に関しては積極的になっています。

親族内に後継者がいない場合、廃業という選択肢も浮上しますが、M&Aであれば、培ってきた教育ノウハウや生徒たちを守りながら、第三者への事業承継が可能です。

ここでも浮き彫りになるのが、譲渡側は負の要素を抱えているものの、買い手側は新たな発想を最短で実現するための買収を考えている・・・そのように見受けます。

3. 経営の効率化とスケールメリットの追求

すでに学習塾を営んでいる個人や、企業が買収で対象地域を拡大するためのM&Aに積極的です。

複数の塾が一つになることで、教材開発や広報活動、ITシステムの導入など、共通する業務の効率化が図れるというメリットがあります。

また、規模が大きくなることで、より優秀な人材の確保や、新たな教育プログラムの開発にも投資しやすくなります。

スケールメリットの追求をする際の拡大手法として、新規開校よりも「リニューアル開校」であるとか、買収によるオーナーチェンジが活発化することで、市場全体が活性化するという期待感もあります。

4. 新規参入障壁の低減

異業種からの教育分野への参入や、個人がゼロから学習塾を立ち上げる場合、物件探し、内装、教材準備、講師採用、集客など、多大な時間とコストがかかります。

実際、異業種からの参入、個人の学習塾事業の立ち上げは、他の業種と比べてもやりやすいです。コスト的にも大掛かりな設備とかが必要ない分、内装工事の手間もない分、稼働させやすいメリットがあります。

しかし、M&Aになると、それがもっと加速させられるのです。
すでに運営されている塾を譲り受けることで、これらの初期投資や手間を大幅に削減し、スムーズに事業を開始できます。

これから個別指導塾の譲渡案件が増加します。
新しい価値を発想豊かに創り上げる!


【成功事例に学ぶ】個別指導塾M&Aの多様なケーススタディ

個別指導塾のM&Aは、その目的や規模によって実に多様な形で実現しています。ここでは、具体的な成功事例を通して、M&Aの可能性と秘訣を探ります。

事例1:地域密着型塾の事業承継とブランド力強化

地方都市で長年親しまれてきた個別指導塾Aは、創業者である兼任の塾長が高齢化し、後継者が見つからないという課題に直面していました。地域に根差し、高校受験一般受験にも相当強く力を注いでいたことや、独自の指導メソッドを持っていたことなどから、地域でも評判の高い学習塾でした。塾長は廃業を避けたいと強く願っていました。

そこに手を挙げたのが、近隣で複数校舎を展開していた学習塾グループBです。

グループBは、地域に根差した個別指導塾Aの生徒基盤と独特の高校生指導を高く評価し、M&Aを提案しました。

【成功のポイント】

  • 「塾を残したい」という譲渡側の強い想い: 塾長の想いを尊重し、M&A後もA塾の屋号と指導方針を一部残すことで、生徒・保護者への影響を最小限に抑えられました。
  • シナジー効果の明確化: グループBは個別指導塾Aの強みである個別指導ノウハウを吸収し、自社の集団指導にも生かすことを計画。一方、グループBの持つITシステムや広報戦略を活用することで、さらなる発展を見込むことができました。
  • 講師・従業員の雇用維持: M&A後も既存の講師陣の雇用を保証し、安心して働ける環境を提供したことで、指導の質を維持し、生徒の離脱を防ぎました。

この事例では、事業承継問題を解決しつつ、両社の強みを掛け合わせることで、地域における教育サービスの質を向上させることに成功しました。

集団塾と個別指導塾が融合すると、保護者・生徒側からの多種多様なニーズに応えることができます。その観点で、塾におけるこの事例は、シナジー効果が出やすい好事例と言えます。


事例2:小中学生中心の塾による高校生特化型塾の買収 子会社化

首都圏を中心に大学受験・総合型選抜入試・推薦対策に特化した個別指導を提供するC塾は、質の高い指導で評判を集めていましたが、経営規模の拡大には限界を感じていました。高校生という比較的単価が高くなりやすい属性の生徒層でしたので、季節講習などにおける売上高は確保しやすかった半面、年度の秋以降の早期離脱生徒の増加が大きな課題でした。

一方、総合的な学習塾サービスを提供するD塾は、属性で言えば小学生・中学生が得意な学習塾でした。高校生部門の開発が喫緊課題を掲げており、特に専門性の高い高校生の個別指導への本格参入を模索していました。

D塾は、C塾の高校生の専門性と指導ノウハウを高く評価し、子会社化を提案。C塾は、D塾の持つ豊富な経営資源(資金力、人材、マーケティング力)を活用することで、より多くの生徒に質の高い教育を提供できると判断し、M&Aが実現しました。

【成功のポイント】

  • 専門性の高い高校生市場参入を一気に: D塾は、C塾の買収により、それまで手薄だった大学受験という高単価な市場に一気に参入できました。
  • ブランド力の相乗効果: C塾の専門性とD塾のブランド信頼性が融合することで、新たなブランド価値を創造し、集客力向上に繋がりました。
  • 経営の効率化と規模の経済: D塾が長年にわたり構築してきたバックオフィス機能やシステムを導入することで、C塾は指導に専念できる環境が整い、経営効率が向上しました。

この事例は、小中学生が得意な塾が高校生が得意な塾を買収することで、フルラインナップを一気に実現し、双方の塾が強みをさらに伸ばすことが出来た内容です。自社の事業ポートフォリオを強化し、新たな成長エンジンを獲得する典型的なケースと言えます。


事例3:異業種からの学習塾事業への新規参入

IT企業を経営するE氏は、社会貢献と安定的な収益源の確保を目指し、教育事業への参入を検討していました。ゼロから塾を立ち上げることも考えましたが、ノウハウや人材確保の難しさを痛感。そこで目を付けたのが、生徒数は安定しているものの、経営者の高齢化で売却を検討していたF個別指導塾でした。

E氏はF塾を譲り受けることで、既存の生徒基盤と実績ある指導ノウハウを獲得。さらに、自社のIT技術を教育に応用する計画を立て、オンライン授業の強化や学習管理システムの導入を進めました。

【成功のポイント】

  • 既存事業へのシナジー: E氏のIT技術とF塾の教育ノウハウが融合することで、新たな学習体験を提供し、生徒の満足度向上と競合との差別化を実現しました。
  • リスクの低減と早期の事業立ち上げ: ゼロからの立ち上げに比べ、M&Aは既存の顧客基盤やブランド、人材、ノウハウをそのまま引き継げるため、事業リスクを大幅に低減し、短期間で事業を軌道に乗せることができました。
  • 経営者の手腕の発揮: E氏は、既存の塾に新たな視点とテクノロジーを持ち込むことで、F塾の潜在能力を最大限に引き出し、飛躍的な成長を遂げさせました。

この事例は、異業種からの新規参入において、M&Aがいかに有効な手段であるかを示しています。特に、脱サラして学習塾経営を目指す個人の方にとって、この方法はリスクを抑えながら夢を実現する現実的な道筋となるでしょう。CROSS M&A(クロスマ)の横のつながりで、よく話題になるこの「異業種からの学習塾業界参入」です。

日常的にとは言いませんが、2年、3年前ぐらいから特に情報が飛び交うようになりました。
そして、肌感覚で言えることは、色々な派生サービスを創出することができそうな予感がします。


M&Aを成功させるための実践的アドバイス

これらの成功事例から見えてくる、M&Aを成功させるための共通のポイントと、弊社「CROSS M&A(クロスマ)」が提供する付加価値を交えながら、実践的なアドバイスをお伝えします。

なぜ、自信あるアドバイスをお伝えできるのか

①一つは、現役の個別指導教室運営者だからです
②そのため、個別指導塾運営中の教室モデルルームを見学できます
③今まで15年以上のキャリアがあり、誰にも負けない豊富な資料を持っています
④買収経験、譲渡経験、新規開校、閉校とすべて経験しています

選んで頂ければ徹底して尽くしてまいります!

それでは実践的アドバイスとして以下ご確認ください。

1. M&Aの目的を明確にする

「なぜM&Aをするのか?」この問いに明確な答えを持つことが、成功の第一歩です。

  • 売却側: 事業承継、リタイアメント、選択と集中、借入金返済など
  • 買収側: 事業拡大、新規事業参入、競合排除、シナジー効果の追求など 目的が明確であれば、最適な相手を見つけやすくなり、交渉もスムーズに進みます。

2. 適切なM&A仲介業者を選ぶ

M&Aは専門知識が必要な複雑なプロセスです。特に学習塾という専門性の高い業界においては、業界特有の事情を理解し、豊富な実績を持つM&A仲介業者を選ぶことが極めて重要です。

CROSS M&A(クロスマ)は、学習塾・習い事専門のM&Aサービスとして、この分野に特化したノウハウとネットワークを持っています。

一般的なM&A仲介会社では見過ごされがちな教育業界特有の価値(例えば、特定の講師の指導力や地域での評判など)を適切に評価し、最適なマッチングを実現します。

3. デューデリジェンス(事業内容の精査)を徹底する

買収を検討する際は、対象となる塾の財務状況はもちろんのこと、生徒数推移、指導コース構成、講師の質、教材、立地、ブランドイメージ、法的リスクなど、多角的に詳細な調査を行うことが不可欠です。

特に個別指導塾の場合、「講師の質」と「生徒・保護者との関係性」が事業価値の大部分を占めます。これらの無形資産を適切に評価できるかどうかが、M&Aの成否を分けます。

またDDは話が煮詰まった最終段階で推奨するところもありますが、クロスマはなるべく早い段階で、DDを実施したほうが良いと考えます。

4. PMI(M&A後の統合プロセス)を計画的に実行する

M&Aは契約締結がゴールではありません。その後の統合プロセス、すなわちPMI(Post Merger Integration)こそが、M&Aの真の成功を決定づけます。

私たちCROSS M&A(クロスマ)が最も大切にしているのは、このPMIです。
買収「後」が本当のスタートです。

  • 組織文化の融合: 異なる企業文化を持つ組織が一つになるため、トップダウンとボトムアップの両面から、相互理解と協調を促す努力が必要です。
  • 人材の確保と定着: 特に講師陣は、M&A後も安心して働ける環境と、適切な評価制度を設けることが重要です。主要な講師が離職すると、生徒の離脱にも繋がりかねません。
  • システム・ノウハウの統合: 顧客管理システム、学習管理システム、経理システムなどのITインフラの統合、そして指導ノウハウやカリキュラムの共有・標準化を進めます。
  • 生徒・保護者への丁寧な説明: M&Aは生徒や保護者にとって大きな変化です。丁寧な説明と、サービス品質の維持・向上へのコミットメントを示すことで、不安を払拭し、信頼を継続的に得ることができます。

5. 現役塾経営者からのリアルなアドバイスとモデルルーム見学

M&Aを検討する上で、実際に塾を経営している「生の声」を聞くことは非常に価値があります。

CROSS M&Aの強みの一つは、私たちが現在も個別指導塾を営んでいる点にあります。M&A後の運営のリアル、現場での課題、そして成功のための具体的なノウハウを、机上の空論ではなく、実際の経験に基づきお伝えできます。

さらに、ご希望の方には、私たちが運営する学習塾のモデルルームを開放いたします。

  • 個別指導塾の運営イメージを具体的に掴みたい方
  • 実際の教室のレイアウトや設備、指導の様子を見てみたい方
  • M&A後の運営を具体的にシミュレーションしたい方

など、個別指導塾の買収を検討されている方には、実際の現場を見ていただくことで、より深く、より現実的にM&A後の事業展開を考えることができるでしょう。


個別指導塾M&Aの未来:デジタル化とパーソナライズ化の推進

今後の個別指導塾のM&Aにおいては、デジタル技術との融合が重要なキーワードとなるでしょう。オンライン個別指導のノウハウ、AIを活用した学習分析ツール、生徒管理システムなど、テクノロジーを強みとする塾は、M&A市場でも高い価値を持つと考えられます。

また、「パーソナライズ化」は個別指導塾の根幹であり、今後ますます重要性が増します。

生徒一人ひとりの学習ニーズや進捗に合わせた最適な指導を提供できる塾は、少子化の中でも強い競争力を維持できるでしょう。M&Aを通じて、異なる塾のノウハウや強みを融合させ、より高度なパーソナライズ教育サービスを構築することも可能です。


まとめ:M&Aで、あなたの「教育」への想いを形にする

個別指導塾のM&Aは、単なる事業の売買ではありません。

それは、築き上げてきた教育理念や生徒への想いを次世代に引き継ぎ、さらに発展させるための手段です。また、新たな挑戦を考えている方にとっては、リスクを抑えながら教育業界に参入し、社会貢献とビジネスを両立させるチャンスでもあります。

「CROSS M&A」は、学習塾・習い事専門のM&Aサービスとして、あなたのM&Aを全力でサポートします。個別指導塾の買収・売却をご検討中の方、M&Aを通じて経営の幅を広げたい方、そして脱サラして学習塾経営の夢を叶えたい方。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

私たちの経験と専門知識が、あなたの「教育」への熱い想いを、M&Aという形で実現するお手伝いをいたします。まずは、当社のウェブサイトをご覧いただくか、直接お問い合わせください。私たちは常に、あなたの未来を応援しています。

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