学習塾運営の大鉄則:講師採用は「理系」を最優先に!女性理系講師という「至宝」を確保せよ

学習塾の運営を開始して1年目は右往左往しながらも保護者や生徒と真摯に向き合い、ピュアな気持ちでまっしぐらに進んでいるときです。
いろいろなことを「やりながら覚えていく」期間であり、なかなかブラッシュアップする時間や、改良するための準備時間をまとめてとることが難しい時期でもありますが、まっすぐな気持ちで乗り切れる時期です。
開校して2年目ぐらいからは、いろいろなほころびや課題を修正していくことになるでしょう。
最も頭を悩ませる課題の一つが「講師の確保」です。
講師はただ人数を合わせれば良いというものではありません。長期的に安定し、かつ高収益な塾経営を目指すのであれば、講師採用における絶対的な鉄則が存在します。
それは、
「講師集めは理系講師を主体に行うこと」
そして
「女性の理系講師は何としてでも確保すること」です。
最初に結論じみたことを申し上げましたが、これはほぼ鉄則だと思ってもいいので、以下面倒であれば読まずとも結論だけを取り入れてみてください。
多くの塾経営者や教室長が、なんとなく「バランスよく集めよう」と考えがちです。
しかし、やってみたらわかりますが実態としては文系講師に偏ってしまう傾向にあります。
しかし、現場の最前線で起きている事象を冷静に分析すれば、なぜ「理系偏重」であるべきかが明確に見えてきます。
本稿では、学習塾運営における講師採用の戦略について、現場の実情と経営的な観点の両面から徹底的に解説します。
■第1章:なぜ「理系講師」でなければならないのか
まずは、実例からいきましょう。
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【実例(実話)】
塾講師を採用するための媒体は、塾講師ステーションと塾講師JAPANの2つを使えば事足ります。2週間掲載とか4週間掲載型のアルバイト募集媒体は正直・・・使えないと思います。
お金の無駄になるので、成果報酬型の上記2つを利用しましょう。
さて、これらの媒体の特徴はいずれも登録された学生や社会人の方にオファー送信が出来るところにあります。
基本的に、オファー送信は確かにひと手間必要ですが、募集媒体では社員募集であれ、アルバイト、パート募集であれ、「オファー機能」「スカウト機能」は絶対に使わなくてはいけません。使わないという選択肢はありません!というぐらい強く強調させてください。
オファーやスカウトを「する」と「しない」では結果が全然違うからです。
上記2つの媒体は、どちらもオファー機能の利用は無料です。効果の差が歴然としていて無料で出来るかわりに、ひと手間必要・・・というだけのことです。
そのひと手間とは、オファーのための文章をオリジナルで作成したほうがいい、というひと手間です。
もし、この文章もどう書いたらわからない、、、という方は是非お問合せください。
さて、本題です。
実は講師募集媒体は上記2つで大丈夫なのですが、やってみたらわかる!圧倒的に「文系登録者」が多いのです。これは男女という視点で言った場合、「女性」で「理系」登録されている方はものすごく少ないです。
よって、黙ってても教室内の講師採用は、文系が多くなりがちなのです。
ここに思い切り風穴を開けることを大推奨します。
これは成功の近道だと言っても過言ではありません。
↑ この実例からもわかりますように、ただ講師を集めようという観点では、ほぼ間違いなく集まってくるのは文系講師です。特に女性は文系が多くなってしまいます。
そして悩ましいことに、小学生や中学生の女子生徒(その保護者)は、「女性講師を指定してくる」可能性も比較的多いのです。
これは何年たっても同じです。
学習塾、特に個別指導塾や補習塾において、講師の学力レベルや専攻分野は商品の「品質」そのものです。文系講師が悪いというわけではありません。文系講師にはコミュニケーション能力が高く、国語や英語の指導に長けた素晴らしい人材がたくさんいます。
しかし、塾運営というパズルを完成させるにおいて、理系講師は「代替の利かないピース」なのです。
- 需要と供給の圧倒的なミスマッチ
まず直視すべきは、労働市場における圧倒的な「文系過多・理系不足」の現実です。
大学の学部構成を見ても文系学生の比率は高く、塾講師のアルバイトに応募してくる学生の多くは文系です。
放っておけば、講師陣は文系9割・理系1割といった構成になりかねません。
一方で、生徒が「塾に行こう」と思い立つきっかけは何でしょうか。小学生なら算数、中学生なら数学や理科、高校生なら数学・物理・化学・英語です。特に学年が上がるにつれ、「独学が困難な科目」の指導ニーズが急増します。
その筆頭が「数学」と「理科」です。
つまり、採用しやすいのは文系講師であるにもかかわらず、顧客(生徒・保護者)が求めているのは理系科目の指導なのです。
このミスマッチを解消しない限り、問い合わせがあっても「指導できる講師がいない」という理由で断る、あるいは無理やり文系講師に数学を教えさせ、質の低い授業を提供して退塾を招く、という悪循環に陥ります。 - 「高校生」を受け入れられるかどうかの分岐点
学習塾のLTV(顧客生涯価値)を最大化するためには、中学生を高校卒業まで継続させることが重要です。
中学生までは、優秀な文系講師であれば数学や理科も教えられるかもしれません。
しかし、高校数学(数I・A、数II・B、数III・C)や高校物理・化学となると、話は別です。 これらは、現役の理系学生でなければ対応が極めて困難です。
文系講師にとって高校数学は「過去の苦い記憶」であることも多く、教えるどころか見るのも嫌だというケースさえあります。
講師陣が文系主体の場合、生徒が高校生になった途端に「この塾では高校の数学は見てもらえない」と判断され、予備校や他の個別指導塾に転塾されてしまいます。
高校部を強化し、客単価の高い高校生を抱え込むためには、理系講師の数は生命線なのです。 - 質問対応の「即応性」が信頼を生む
自習室の運営においても理系講師は必須です。
自習中の生徒が「先生、ここが分からない」と持ってくる質問の多くは、ダントツで数学です。計算過程でつまずいた場合ならまだしも、受験生ともなれば、相当の難問を質問してくる可能性もあるのです。そして、概念が理解できない理科も質問が多くなります。
このとき、理系講師であれば「あ、これはね」とその場で解説を始められます。
しかし、文系講師しかいない場合、「担当の先生が来るまで待ってて」「次回までに調べておくね」という対応にならざるを得ません。
この「待ち時間」と「解決の先送り」は、生徒のモチベーションを下げ、塾への信頼を著しく損ないます。
逆に、いつでも理系の質問に答えられる環境がある、ということは、それだけで強力な差別化要因になるのです。
■第2章:市場価値の高い「女性理系講師」という至宝
理系講師が必要だという前提の上で、さらに強調したいのが「女性の理系講師(リケジョ)」の圧倒的な価値です。
彼女たちは、学習塾市場においてダイヤモンドのような希少性と価値を持っています。
これは決して言い過ぎではありません。
- 圧倒的な希少価値
そもそも理系学部に在籍する女子学生の比率は、男子学生に比べて圧倒的に低いのが現状です。母数が少ないため、採用市場に出てくること自体が稀です。そのため、女性理系講師が在籍していること自体が、近隣の競合塾に対する強力なアドバンテージになります。「うちは女性の先生に数学を教えてもらえる」というだけで、問い合わせのフックになるのです。 - 女子生徒の「理数アレルギー」を払拭するロールモデル
塾に通う女子生徒の中には、「数学が嫌い」「理科が苦手」と思い込んでいる子が多数います。
また、思春期の女子生徒の中には、男性講師に対して緊張してしまったり、質問しづらいと感じたりする子もいます。
そんな時、
女性の理系講師は最強のロールモデルになります。
「私も数学が苦手だったけど、こう考えたら楽しくなったよ」
「理系に進むとこんな面白い研究ができるよ」
といった、同性としての共感を伴うアドバイスは、女子生徒の心に深く刺さります。 「お姉さん的な存在」である女性講師が、涼しい顔で数式を解いている姿を見せることは、「理系=男子の世界」という偏見を取り払い、「私にもできるかも」という自信を与えます。この心理的な安全性と動機付けは、男性講師にはなかなか生み出せない効果です。 - 保護者(特に母親)からの絶大な信頼
保護者、特にお母様からの要望として「できれば女性の先生で」というリクエストは頻繁にあります。特に個別指導の場合、密室に近い環境で長時間指導を受けることになるため、娘を持つ親としては女性講師の方が安心感があります。
これは、自分自身が娘をもつ父親、母親の立場になればよく理解できるでしょう。
しかし、「女性で、かつ高校数学まで教えられる先生」となると、多くの塾では「今は空きがなくて…」と断らざるを得ません。
ここで「はい、優秀な女性の理系講師が担当可能です」と即答できれば、入塾率は跳ね上がります。保護者の安心感は、そのまま退塾率の低下にも直結します。
当然、その裏返しとして、その講師が辞めてしまった場合には、非常に痛手となります。そのため、オーナー、運営者、教室長、塾長は、複数の女性の理系講師、または数学、理科を指導できる女性講師を確保することに尽力しましょう。 - 教室の雰囲気を和らげ、かつ引き締める
理系男子学生ばかりを集めると、どうしても教室の雰囲気が「男臭く」、あるいは「理屈っぽく」なりがちです。ここに女性理系講師が入ることで、空気が変わります。 女性理系講師は、論理的な思考力(理系的素養)と、きめ細やかな配慮やコミュニケーション能力(女性的特性と言われる部分)を兼ね備えている傾向があります。事務作業の正確さや、生徒の細かな変化に気づく感性も高く、教室運営の要として機能してくれることが多いのです。
■第3章:理系講師・女性理系講師を獲得するための戦略
では、これほど貴重な理系講師、特に女性理系講師をどのように集めればよいのでしょうか。待っているだけでは彼らは来ません。「売り手市場」の住人だからです。
- ターゲットを絞った求人媒体と文言
求人広告を出す際、「講師募集!未経験歓迎!」というありきたりな文言では、文系学生に埋もれてしまいます。 「理系学生歓迎!」「数学III教えられる方、優遇」「実験や研究で忙しい理系生のためのシフト優遇制度あり」といった、理系学生に刺さるキーワードを前面に押し出す必要があります。
特に女性理系講師を狙うなら、「リケジョ活躍中!」「白衣貸与あり(理系的雰囲気を好む層へ)」「私服OK(着替えの手間を省きたい層へ)」など、彼女たちのライフスタイルに寄り添ったアピールが有効です。
女性講師募集・・というタイトルづけは出来ませんので、(男女雇用機会の件)文章には気を付けましょう。 - 給与体系での差別化(理系加算)
理系科目の指導、特に高校生への指導は高度な専門スキルです。これを中学生の国語指導と同じ時給で雇おうというのは虫が良すぎます。 「高校数学指導可能な場合は時給+○○円」「理系学部在籍者はランクアップスタート」といった明確なインセンティブを提示すべきです。
理系学生は数字に敏感です。自分の能力が正当に評価される給与体系であれば、彼らは合理的な判断としてあなたの塾を選びます。 - 研究・実験への理解を示す
理系学生、特に高学年や院生になると、研究室での実験や論文執筆で極めて多忙になります。彼らが塾講師を敬遠する最大の理由は「シフトの融通が利かなそう」という点です。 面接や募集段階で「学会前や実験繁忙期は長期休暇OK」「週1コマからでもOK」という柔軟性を強力にアピールしましょう。
「理系の大変さを理解している経営者だ」と伝われば、彼らは安心して応募してきます。
彼らが忙しい時期は、逆に文系講師に頑張ってもらうなど、教室全体でのシフトマネジメントでカバーすれば良いのです。 - 「紹介」こそ最強のルート
最も確率が高いのは、既存の理系講師からの紹介です。
理系学生の周りには理系学生しかいません。特に女性理系講師の友人は、同じく優秀な女性理系学生である可能性が高いです。
「友達を紹介してくれたら紹介料1万円」といったキャンペーンは、求人広告費に何十万円もかけるより遥かに費用対効果が高い投資です。
信頼できる理系講師が「この塾、働きやすいよ」と言えば、その言葉はどんな求人広告よりも重みを持ちます。
■第4章:運営上のリスク管理としての理系比率
最後に、経営のリスク管理という視点からも理系主体の重要性を述べておきます。
文系講師が急に辞めた場合、代わりを見つけるのは比較的容易です。
しかし、数IIIや物理を教えていた理系講師が急に辞めた場合、代わりはすぐには見つかりません。
その間、その科目の授業をストップせざるを得ないという事態は、塾として致命的です。 だからこそ、理系講師は「必要最低限の人数」ではなく、「余剰戦力が出るくらい」集めておく必要があります。理系学生は忙しいため、一人当たりの出勤日数が少なくなる傾向があります。その分、頭数を多く揃えておくことで、試験期間や学会シーズンのシフト穴あきリスクを分散させるのです。
「理系講師主体」、この方針を貫くことは、最初は苦労するかもしれません。母数が少ない層を狙い撃ちにするわけですから、採用コストも手間もかかります。しかし、そこで妥協して「とりあえず集まりやすい文系」で枠を埋めてしまうと、教室の指導レベルは頭打ちになり、高校生の集客は見込めなくなり、長期的にはジリ貧になります。
「理系に強い塾」というブランドは、
それだけで地域一番店になれるポテンシャルを秘めています。
そしてその中心に、華やかさと知性を兼ね備えた「女性理系講師」がいれば、その塾の魅力は盤石なものとなるでしょう。 講師採用は、単なる人手不足の解消ではありません。未来の売上を作るための「投資」です。ぜひ、理系講師、特に女性理系講師の獲得に全力を注いでください。それが、勝てる学習塾を作るための最短ルートなのです。

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