特にFC加盟で学習塾開業の場合は、本部の集客ノウハウに沿って最初の一年は突っ走ってみましょう。

突っ走る一年!是非イメージしてみてください。

新年度という節目の時期に、学習塾の開校をお決めになられた方々、まずは大きな決心をされたことに敬意を表します。

昨今、少子化だとか、学習塾オワコンだとか諸々言われていますが、根っこの持論としては、さりとて「教育」がなくなることの想像が全くできません。

皆さんはいかがですか?

教育という仕事は、子どもたちの未来を創り、地域社会の活力を支える極めて尊い職業です。

経営者として一つの城を構えるという決断には、並々ならぬ覚悟があったこととお察しいたします。期待と不安が入り混じる今の心境は、これからの長い塾経営の原点となる大切な感情だと言えるのではないでしょうか。

この記事では、特にフランチャイズ(FC)に加盟してスタートを切るオーナーの皆さまに向けて、開校一年目に貫くべき姿勢とその重要性について、深く掘り下げてお伝えします。

序章:開校一年目に課せられた唯一の使命

学習塾経営において、最も過酷で、かつ最もエキサイティングなのがやはり一年目です。

例えば、定年退職されて塾オーナーになられた方は、新入社員当時のフレッシュな気持ちを味わうことでしょう。それまで、サラリーマンとして10年、20年と勤務されてきた方も同様かと存じます。

それぐらい、一国一城の主になるということは、血沸き肉躍るものです。

多くのオーナーは、自身の教育理念や理想の授業スタイルを掲げてこの世界に飛び込みます。

もちろん、その情熱こそが塾の魂となりますが、現実的な経営の観点から言えば、一年目に注力すべきことは極めてシンプルです。

それは、生徒を集めること、すなわち「集客」です。

どれほど素晴らしい指導メソッドを持っていても、
どれほど情熱的な講師が揃っていても、
教える対象となる生徒がいなければ、その価値を社会に届けることはできません。



特にFC加盟を選んだ皆さまにとって、一年目は「自分の色」を出す時期ではなく、「確立された成功モデルを完コピする時期」であると割り切る勇気が必要です。


第一章:なぜFC本部のノウハウに固執すべきなのか

FCに加盟する最大のメリットは、

何千回、何万回という試行錯誤の末に構築された「勝ちパターン」を買い取れる点にあります。

成功の再現性を信じる

FC本部は、過去に数え切れないほどの開校事例を見てきています。どの時期に、どの媒体を使って、どのような文言でチラシを撒けば反響が出るのか。あるいは、問い合わせが来た際にどのような流れで面談を行えば入塾に繋がるのか。これらのプロセスは、すべてデータに基づいた科学的な戦略です。

開校当初は、

どうしても
「もっと自分ならこうしたい」
「この地域は特殊だからこのやり方は合わないのではないか」


といった考えがよぎるものです。

しかし、素人の直感よりも、本部の蓄積された統計の方が遥かに精度が高いのが現実です。

守破離の「守」を徹底する

日本の伝統芸能や武道には「守破離」という言葉があります。

まずは型を徹底的に守り、次にその型を破り、最後に型から離れて独自の境地に達するという教えです。

塾経営も全く同じです。

一年目は、本部のオペレーションを信じて実行する「守」の段階です。ここで、あまりに突飛なアレンジを加えてしまうと、なぜ失敗したのか、あるいはなぜ成功したのかという要因分析ができなくなります。

なんだかんだ言っても蓄積されたノウハウには、
失敗事例も含んでいます。フランチャイズ本部の人たちは、それらの「うまくいかなかった事例」をオーナーにやらせようとは思わないはずです。
新しく加盟された人たちをしっかりと守りながら、正しい方向へ導いていくのが本部の人たちの役割です。

失敗の方向に導くことは常識的に考えて、ありえませんし、そんなことをしても誰も得しません。

フランチャイズオーナーの成功や、フランチャイズ本部の成功として跳ね返ってくるからです。

その観点からしても新しくオーナーになった方(法人の担当者)は、本部のマニュアルに沿って、業務を粛々とこなしていくことで初めて、その地域の特性や自塾の改善点が見えてくるのです。


事例(実話)コーナー

【実例(実話)】

CROSS M&AのK部長もフランチャイズというものへの先入観を持ってしまっていた時期があります。また、ときおりニュースにもなるコンビニエンスストアにおけるフランチャイザーとジーの間の諍い事などを見てもかつて思っていた先入観を思い出すことがあります。

フランチャイズ加盟の対義を成すのは、やはり自分のブランド確立だと思います。大手に属さず独自路線で運営をしていくとい強い想いがある場合は、独自ブランドで突っ走るのも手です。

しかし、

少なくとも私の周りの独自路線の塾経営者さんたちは、コロナ以降閉校になっているケースや、気づけばBATONZに売り案件として登録していたりと、なかなか厳しい戦いがあったのだろうと想像できます。

時代がかわり、学習塾に求めらるものが大きく変化し、さらにまた変化しようとしている業界、それが教育業界です。
本当はもっともっと早く改革されて、フィルターにかけられて、再編淘汰は進むはずだったのかもしれません。

ですが、コロナが発生したあのとき、国も都道府県も必死で、全体の事業を守ろうとしたのです。それがコロナ融資であったり、それなりの措置の数々でした。

しかしながら、その融資が終わり、各種措置が打ち切りになった後、
淘汰されてしまう事例が多くありました。これは学習塾業界に限ったことではありません。

そして、世の中全体が、AI(人工知能)について驚きながらもその本格的登場と進化スピードをみるにつけ、学習塾業界にもその導入は必至であると一部のFC本部は思ったのです。

これからの時代はどうなっていくのか

そういう問答の中で、AIが未来において外れてしまうことは考えられません。

よって、その仕組みを持っているところとそうではないところの格差が一気に出てきたのです。こちらの多くの記事でもAIについては言及していますが、
こと、この学習塾業界参入という部分に限って言えば、AIがなければ、きっと遅れをとることになるだろうということです。
ですから、AIは必須要素です。

つまり、持っているものと持たざるものの差が大きく拡大するのですから、最初から持っている状態が望ましいということです。

その簡単でしかも金額的にもっともセーブできる方法が、

①買収で
②AIの学習機能が標準装備された塾を
③適性価格で買う


ということです。

この形でスタートできたオーナーは、必ず波に乗ることが出来ると思います。そうです。自分がAIを業者依頼して一からスクラッチでつくり上げていくことなど、もうすでに時すでに遅しであり、莫大な資金がかかります。
そんなお金を使えるならば、オーソドックスでも集客のためのコストに割いたほうが、実入りのレベルが違うはずです。



第二章:一年目の集客が、将来の「自由」を決める

「最初は集客に徹し、自分色を出すのは二年目以降でいい」と断言するのには、明確な理由があります。

それは、塾経営における「集客の良し悪し」が、将来的な教育の質と経営の安定を左右するからです。

損益分岐点を早期に突破する心理的メリット

経営者が教育内容に深く集中できるのは、固定費を賄い、利益が出ている状態です。毎月の支払いに追われ、通帳の残高を気にしながらでは、生徒一人ひとりの成績向上に全力を注ぐ心の余裕が失われてしまいます。

一年目に圧倒的な熱量で集客に走り、早期に損益分岐点を超える生徒数を確保すること。これが、二年目以降に「自分の理想とする教育」を追求するための、最大の武器となります。

口コミが生まれる「臨界点」を目指す

学習塾の集客において、最も強力なのは「紹介・口コミ」です。しかし、口コミは生徒数が少ない状態では発生しません。

一定数以上の生徒が在籍し、教室に活気が生まれ、成績向上の事例が積み重なることで、初めて地域に評判が広がり始めます。

その「臨界点」に到達するまでは、本部のノウハウをフル活用して、外的な力で生徒を呼び込む必要があります。一年目に泥臭く集客を行い、分母を増やすことが、二年目以降の自動的な集客サイクルを生む鍵となります。


第三章:一年目に陥りやすい罠と、その回避策

開校準備を進める中で、皆さまは様々な誘惑や不安に直面することでしょう。それらをどう乗り越えるべきか、具体的な指針を示します。

「教育」という言葉に逃げない

「私は教育者であって、営業マンではない」という言葉は、塾経営における甘えになる場合があります。
生徒の成績を上げること、生徒に寄り添うことは、塾として当たり前の義務です。しかし、それは生徒が入塾してからの話です。

集客という行為を「商品を売る」と捉えるのではなく、「困っている保護者や生徒に、解決策を提示する活動」と定義し直してください。一人でも多くの生徒に自塾の門を叩かせることは、その生徒の人生を変えるチャンスを提供することに他なりません。一年目は、広告宣伝や面談技術の向上に、全エネルギーの八割を割く覚悟を持ってください。

地域特性という幻想を捨てる

「私の地域は教育熱が低いから、このチラシは効かない」
「近隣に大手の進学塾があるから、うちは特殊な打ち出し方をしなければならない」


といった考えは、多くの場合、行動しないための言い訳になりがちです。

教育に対する悩み(成績が上がらない、勉強の習慣がつかない、志望校に受かりたい)の本質は、日本全国どこへ行っても大きく変わりません。FC本部のチラシや販促ツールは、そうした普遍的な悩みに刺さるように設計されています。

地域の特性を考慮するのは、まずは本部のやり方をやり抜いて、結果が出てからで遅くありません。


第四章:二年目以降に待っている「自分色」の世界

一年目を本部の指示通りに突っ走り、ある程度の生徒数を確保できた時、皆さまの前には新しい景色が広がっています。

経営の安定が独創性を生む

生徒数が安定すれば、経営に余力が生まれます。

その余力を使って、自分が本当にやりたかった独自のイベントや、地域に特化した対策講座、あるいは校舎の内装へのこだわりなどを形にしていけば良いのです。

この段階になると、本部のノウハウという「骨組み」の上に、あなた自身の情熱という「肉」が付いて、世界に一つだけの塾が出来上がります。

基盤がしっかりしているからこそ、独自の工夫が大きな成果を生むようになります。

経験に基づいた改善

一年間、本部のノウハウを愚直に実行した経験は、あなたの中に「確かな基準」を作ります。

「このやり方では、うちの地域の保護者には響きにくい」

「このオペレーションは、もっと効率化できる」

こうした気づきは、実際に型通りに動いた人にしか得られない貴重な財産です。

この経験則に基づいて、二年目から少しずつアレンジを加えていく。これこそが、FC加盟からスタートして成功を収めるオーナーの共通パターンです。


第五章:新年度スタートに向けた、具体的なアクションプラン

さあ、いよいよスタートです。今日から皆さまが取り組むべき、心の持ちようと行動指針を整理します。

1.本部の担当者を使い倒す

FC本部には、スーパーバイザー(SV)などの担当者がいるはずです。彼らは成功事例の宝庫です。分からないこと、不安なことがあれば、プライドを捨てて聞きまくってください。

「言われた通りにやったが、ここが上手くいかない。次はどうすればいいか」という具体的な相談を繰り返すことで、本部のノウハウを自分の血肉にできます。

2.周辺の競合塾を「お客様視点」で見学する

本部のノウハウを実践する一方で、近隣のライバル塾がどのような動きをしているかを把握しておくことは重要です。ただし、真似をするためではありません。

「あそこの塾がああいう広告を出しているなら、本部のこのチラシはより際立つな」

という比較の視点を持つためです。

3.保護者面談のロープレを百回行う

集客の最後の関門は、問い合わせから入塾に繋げる面談です。
ここも本部の台本があるはずです。それを暗唱できるレベルまで叩き込んでください。

言葉に迷いがなくなれば、保護者からの信頼は格段に高まります。


結びに代えて:挑戦する皆さまへのエール

学習塾の経営は、軌道に乗るまでは決して楽な道ではありません。

「学習塾の経営は」と書きましたが、どんな業種でも同じです。

夜は遅く、土日も仕事になることが多いでしょう。しかし、一人の生徒の目が輝き、成績が上がり、「この塾に来てよかった」と言ってもらえた時の喜びは、何物にも代えがたいものです。

その喜びを永続的なものにするために、まずはこの一年、徹底的に「ビジネス」としての基盤を作ってください。集客という高い壁に正面から挑み、本部の知恵を最大限に借りて、がむしゃらに駆け抜けてください。

一年後の春、皆さまの校舎がたくさんの生徒の笑顔で溢れていることを確信しています。 自分を信じ、本部を信じ、そしてこれから出会う生徒たちの可能性を信じて、力強い一歩を踏み出してください。

皆さまの挑戦を、心から応援しております。


立地選定について
最適な物件選びの秘訣とは? 
内外装計画と工事について
統一感のある什器・備品
教室長一日密着レポート徹底解説
失敗しない採用のための求人
見落としがちな掲示物の重要性!
開校時に用意しておく事務用品
商圏分析とネットリサーチ徹底攻略
塾講師採用 効果的な募集から採用
学習塾は単月赤字でも経営できる!
話し上手より「聞き上手」
テキスト選定と教材会社の選び方
塾の「儲けの仕組み」を徹底解剖!
学習塾選びの鍵!自習室の有無
立地で選ぶ塾の重要性
掲示物、パンフレット、のぼり旗
学習塾・習いごとの看板は集客の要
独自?フランチャイズ?学習塾開校
突飛な企画より、普通の企画が一番
運営で注意すべき点(テキスト編)
運営で注意すべき点(広告宣伝編)
運営で注意すべき点(掲示物編)
運営で注意すべき点(講師編)
運営で注意すべき点(テスト前)
ダイレクトで問い合わせが来る仕組み
個別指導塾を始めるならフランチャイズ
学習塾こそ、すぐにブランディングを確立
粒の揃った講師陣が業績を押し上げる
運営で注意すべき点(保護者面談編)
運営で注意すべき点(雰囲気・ムード編)
教える能力がないから学習塾運営はできない?
実は背中を押してほしい

BATONZ×CROSS M&A
CROSS M&A(クロスマ)は、BATONZ(バトンズ)認定パートナーとして皆様の事業承継をサポートいたします。

学習塾・習いごと専門M&AサービスCROSS M&A(通称:クロスマ)は、業界ナンバー1の成約数を誇るBATONZの専門アドバイザーです。BATONZの私の詳細プロフィールはこちらからご確認ください。
また、弊社は、中小企業庁のM&A支援機関です。

学習塾・習いごとのM&Aについて、さらに詳しい情報や具体的な案件にご興味はありますか?どのような点でお力になれるか、お気軽にご相談ください。

M&Aの会社なのに学習塾もデールルーム
(学習塾への新規参入をご検討中の皆様が内部をよりイメージしやすいように、リアル学習塾モデルルームのサービスを開始しました)

 ↑ 中小企業庁ウェブサイト」へのリンク

学習塾・習いごと教室の譲渡・買収をご検討の方、
または教室運営に迷いを感じている方はこちら!