独自設計可能なFC個別指導塾が「今後の狙い目」である理由

アイディアを形にする!

比較的自由度の高いカスタマイズが可能なFC個別指導塾を狙う

現代の教育市場は、画一的な「成績向上」だけでは訴求としては弱めです。

何故なら、全国の学習塾はどこでも「成績を上げます」と謳っているのですから、その短絡的なワードで頭抜けた存在になろうというのはどうしても無理があるのです。(言葉は重要!!)

そのヒントは、背景であるとか、世の中が求めているものにあります。

「個人の才能を伸ばす」
「学習意欲を引き出す」
「変化に対応できる柔軟な思考力を養う」


といった、より多角的な価値提供を求めているのです。

少子化が進む中でも学習塾市場が堅調に推移し、特に個別指導塾の需要が拡大している背景には、こうした「個別最適化」への強いニーズがあります。

しかし、

従来のフランチャイズ(FC)契約の多くは、

・本部の確立されたブランド力やノウハウ
・カリキュラム
・教材


といった「パッケージ化された成功モデル」を提供することに重点を置いていました。

これは初心者にとっては大きな安心材料ですが、一方で「本部の方針に縛られる」「地域や生徒の特性に合わせた柔軟な指導が難しい」という自由度の低さというデメリットも生じさせていました。

この課題を解決し、新しい市場のニーズに応える形で登場し、注目を集めているのが、

「自由度が高い独自設計がしやすいFC契約の個別指導塾」

なのです。これは、FCの持つ「集客力・信頼性」と個人塾の持つ「柔軟性・独自性」を融合させた、まさにハイブリッド型のビジネスモデルであり、今後の学習塾経営における強力な選択肢となりつつあります。


事例(実話)コーナー

【実例(実話)】

仕事柄、CROSS M&A 通称:クロスマは、学習塾・習いごと専門のM&Aを扱っているため、お電話やzoomなどのご相談をお受けする機会が多いです。
実はこの業務をスタートするさらに10年以上前から教室の見学依頼は多かったのです。
その時に来られる方は、元〇〇教室の教室長とか、元〇〇学習塾の経営をしていたという方もいらっしゃいました。

そうすると、他のフランチャイズ運営教室の情報も自然に入ります。
個人的に一番驚いたのは、

商品設計とか時間割の変更が出来ないところも多いのです。

「あ、これは学習塾フランチャイズの足かせではないだろうか・・・」と頭の中で思っていました。

ですが、実際

フランチャイズでありながらも自由度が非常に高い学習塾フランチャイズもあるのです。どちらを選ぶべきか・・・ですが、個人的には自由度が高いほうに魅力を感じます。

何故なら、

最初、初年度は遮二無二、右だ左だとこだわっている暇もなくいろいろと多忙なうちに一年があっという間に過ぎていくでしょう。

でも業務に慣れてきて、経営者としていろいろ考える時間が持てるときに、ふとアイディアが浮かぶはずです。

「そうだ!この地域では、高校生保護者からの問い合わせが多い。だったら高校生向けの授業設計プログラムを組んでみたらどうだろう?個別指導だけど、時間を決めて このスペースを使って少人数集団授業のコースをやってみたい!」

このように実態に即したひらめきがあったとしても

そもそもそのフランチャイズが高校生の扱いがなければもはや意味がないですし・・・
そもそも仮に高校生の受け入れが可能であってもFC本部側にそのスキルがなければ心もとないし・・・
そもそも商品設計が自由にできないのだれば、考えるだけ無駄になるし・・・


ということになってしまうのは避けたいところです。

結論として、フランチャイズ契約が必須の買収案件の中で、キーワードは「自由度」が高いかどうかです。そして地域特性は違うのですから、
小学生、中学生、高校生の対応と集客が可能なフランチャイズを選ぶべきなのです。

この2つの条件が整っていたら、
FC加盟金を払ったところで回収できますし、集客もしやすいです。自由度が高ければ本当の意味で自分自身の理念を商品企画することが出来ますので、経営の楽しさを堪能できます。



市場の要請:個別最適化と多様な学習スタイル

2025年以降の教育市場を牽瞰すると、以下の動向が顕著です。

  1. AI・デジタルの活用による「真の個別最適化」の加速: 生徒一人ひとりの学習データ(進捗、理解度、ミスの傾向)をAIが分析し、最適な問題や学習コンテンツを提供する仕組みが主流になりつつあります。このデジタル基盤を前提としつつ、「最終的にどう教えるか」「どうモチベーションを維持するか」という部分には、人間の講師による独自の指導メソッドや地域の進学情報に特化した戦略が不可欠となります。

  2. 多様化する生徒のニーズへの対応: 従来の「受験対策」に加え、「非認知能力(自己肯定感、レジリエンスなど)の育成」「プログラミング教育」「英検・TOEFL対策」など、学習塾に求められる領域が拡大しています。画一的なカリキュラムでは、この多様なニーズを拾いきれません。

  3. 地域密着型教育の重要性: 都市部と地方、公立校と私立校では、定期テストの傾向、進学先の選択肢、保護者の教育観が大きく異なります。地域特有の教育事情を深く理解し、それに基づいた独自の教材選定や指導戦略を打ち出すことが、地域での競争優位性を確立する鍵となります。

「自由度の高いFC」は、本部提供のシステムを活用して経営の安定性を担保しつつ、上記の市場ニーズに対して「自らの手でカスタマイズした独自のソリューション」を提供できるため、一気に成功への最短距離を走り出すことが可能となります。


自由度の高いFC個別指導塾の3大メリット

独自設計を可能とするFC契約モデルが、従来のFCや個人塾と比較して優位性を持つのは、以下の3点に集約されます。

1. ブランド力と独自性の両立による圧倒的な集客力

従来のFCの最大のメリットは「ブランド力」です。知名度の高い看板は、塾運営が未経験でも保護者からの信頼を初期段階から得やすく、集客の強力な武器となります。

しかし、自由度の高いFCでは、これに加えて「独自性」が付与されます。

  • 本部看板:信頼性、安心感、集客の初期ブースト
  • 独自設計:地域特化のカリキュラム、特定の学習法(例:速読、マインドマップ)の導入、ユニークな料金体系など、「他FCにはない付加価値」

これにより、「大手で安心だけど、自分の子に本当に合うのか?」という保護者の潜在的な不安を、「大手ブランドの安心感」と「地域特化のユニークな指導内容」という二重の魅力で払拭することができます。これは、競合が多い個別指導塾市場において、生徒が溢れるほどの強力な差別化要因となります。

CROSS M&A(通称クロスマ)のアドバイザーは独自ブランドの立ち上げも複数行っています。実店舗でありますし、ネットでもあります。
考えてみたらけっこうあります。

そういうのを考えるのが好きなのでしょう。

ワクワクしながらの新規事業の立ち上げです。

そしてFC加盟による運営ももちろんあります。その経験の中でわかったことは、FC加盟の安定感とスピードです。世の中にはあまりよくないFC本部もあると思います。
しかし、少なくとも選択したFCは本部がしっかりとしていますので悪いことに巻き込まれる不安はありません。

2. 教育理念の具現化と高いモチベーションの維持

塾経営において、オーナーの「教育にかける情熱と理念」は、生徒や講師を惹きつける最も重要な要素です。

  • 従来のFC:本部ルールを順守することが求められ、オーナー自身の理想とする指導が制限されがちで、モチベーションの低下につながることもありました。
  • 自由度の高いFC:本部の基盤システム(運営マニュアル、会計システム、初期研修など)は利用しつつ、「指導法」「教材」「カリキュラム」「講師採用基準」「内装デザイン」など、教育の根幹に関わる部分を自身の理念に基づいて設計できます。

「自分の理想の教育」をそのまま形にできるため、オーナー自身の事業へのコミットメント(熱量)が最大化されます。この熱量は、教室の活気、講師の定着率、そして何より生徒の学習意欲に直結し、結果として高い実績と満足度を生み出します。

3. 低リスクでのスピーディーな事業展開

個人で塾を開業することもできます。しかし、知る限り個人塾で大成功を収めている事例は・・・正直本当に知らないです。

個人塾の最大の課題は、

・「集客ノウハウの欠如」
・「運営システムの構築にかかる時間とコスト」
・「初期の信用力の低さ」


です。開業から黒字化まで数年を要することも珍しくありません。

自由度の高いFCは、これらのリスクを大幅に低減します。

項目個人塾従来のFC自由度の高いFC
初期集客低い高い高い
運営システムゼロから構築(高コスト・高リスク)本部システム利用(ロイヤリティ高)本部システムをベースにカスタマイズ(低コスト・高効率)
教育理念反映高い低い高い
地域特化高い低い高い

特に、

生徒募集のマーケティングや契約、決済に関するシステム、基本的な講師研修マニュアルといった、労力はかかるが独自性を出しにくいバックオフィス業務を本部が提供してくれるため、オーナーは最も重要な「独自の教育設計と指導の質向上」に経営資源を集中投下できるのです。


成功への道筋:独自設計を最大限に活かす戦略

自由度の高いFC契約を結んだとしても、成功は保証されません。その自由度を「使いこなす」ための明確な戦略が必要です。

1. 「尖った」独自性の確立:ターゲット生徒の徹底的な絞り込み

まずは、「誰のための塾なのか」を徹底的に明確化します。

  • 「成績下位層を2年間で平均点まで引き上げる専門塾」
  • 「地方公立高校から難関大学を目指すための、地域特化型ハイレベル対策塾」
  • 「不登校経験者など、心理的サポートを重視したオーダーメイド学習塾」

単なる「個別指導塾」では埋没します。地域・学力層・心理的特性など、特定のターゲットに特化し、本部提供の教材やカリキュラムをベースにしつつ、「そのターゲットに最適化された独自の追加プログラム」を設計することが成功の鍵となります。

2. 「指導メソッド」と「人」への集中投資

差別化の決め手は、独自の「指導メソッド」とそれを体現する「講師陣」です。

  • 指導メソッドの構築: 自由度があるからこそ、指導の流れ(導入→演習→フィードバック→定着確認)において、本部のシステム外で独自の工夫を凝らします。例えば、授業開始時に5分間の「独自の目標設定メソッド」を導入する、科目横断的な「思考力トレーニング」を毎回実施するなど、マニュアルにはない教室独自の「お作法」を定めます。

  • 講師の採用と育成: 独自の理念とメソッドを体現できる講師を採用し、徹底的に育成します。本部提供の研修に加えて、独自メソッドの研修を実施し、「この塾でしか得られない指導スキル」を講師に身につけさせます。講師のスキルがそのまま塾の独自性となり、生徒・保護者からの評価につながります。

3. ロイヤリティと自由度のバランスを見極めた契約戦略

自由度の高さは魅力的ですが、一般的に自由度が高いFCは、ロイヤリティが相対的に高い、もしくは本部からのサポートが限定的になる場合があります。契約時には、以下の点を精査する必要があります。

  1. 「ロイヤリティ」売上歩合なのか、定額なのか、独自教材・カリキュラム導入時の追加費用はどうか。
  2. 「制約範囲」どこまでが自由で、どこからが制約されるのか(例:価格設定、教材選定、販促デザインなど)。
  3. 「本部の提供価値」:単なる看板貸しではなく、AIシステム、テスト自動作成ツール、デジタル教材ライブラリなど、「自由な独自設計を加速させるためのツール」が提供されるか。

自身の経営能力と資金計画、そして実現したい教育理念に基づき、最もバランスの取れたFCパートナーを選定することが、長期的な成功の土台となります。


結論:教育とビジネスを両立させる理想的なモデル

自由度が高い独自設計がしやすいFC契約の個別指導塾は、現在の市場が求める「個別最適化」と「独自性」という価値を、FCの持つ「安定性」と「ノウハウ」という基盤の上で実現できる、教育とビジネスを両立させる理想的なモデルと言えます。

既存の教育業界の枠を超え、自身の教育哲学を地域社会に浸透させたいと考える意欲的な経営者にとって、これほど魅力的な選択肢はありません。このハイブリッド型FCモデルは、単なる塾経営ではなく、「地域の教育課題を解決し、未来を担う人材を育成する」という、より大きなミッションを背負うことができる、今後の教育ビジネスにおける最大の狙い目となるでしょう。

挑戦者には、本部が提供する基盤を最大限に活用しつつ、自身の情熱とアイデアを注ぎ込み、

「地域で唯一無二の存在」

となる独自の教室を創造することが求められます。それが実現した時、FC個別指導塾の経営は、単なる事業収益に留まらない、真の社会貢献と自己実現の場となるに違いありません。

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