成約事例02|教室を存続させてほしい!という強い願い

2025年05月30日

譲渡成約事例

こちらの案件はフランチャイズでしたが、まだ運営して3年ぐらいで外から教室を見た印象も新しく、内部什器もほとんど傷んでおらず、決して収益状況も悪くない個人的にも優良ですぐに買い手がつくだろうと感じ取られるでした。

案の定、すぐに買いたい意向を示してくださった方がいて、順番が逆になる・・つまり最初に決断があって、そのあと微細確認のような流れになりました。

買い手様としては他の方にこちらの案件を取られまいとする意思表示だったのかもしれません。

オーナー様はご自身が病気になってしまったこともあって、せっかく始めた未練がありながらも手放すことを決めたようです。

譲渡案件概要

■教室所在地
東京都

■指導形態
個別指導(土曜日には集団授業実施)

■生徒数
20~40名

■売上高
約1700~2800万円

■営業利益
300~1000万円

■譲渡金額
税込349万円

事業譲渡 ご決断の理由

お問合せ内容

フランチャイズ本部の方からご紹介を受けたとのことで、当方に連絡が来たのは、そちらの本部の方からでした。
内容としては、業績が悪いわけではないけれど、病気になってしまって万が一生徒や親御さんたちに迷惑をかけたくない、なるべくなら継続したいが、いつどうなるかわからないのが不安ということで、売却検討という内容でした。

その日のうちに再度連絡があり、売ることにしたということでしたので、情報を整理するために売上高や賃貸借契約書(物件の内容を確認するため)や内外の色々な角度からの写真をメールで送ってくださるようお願いしました。

募集開始

買い手様の募集

過去に買い手としてご登録いただいた方へのアプローチをしたら、すぐに興味を示してくれました。伺った地域が非常に近かったということと、時期がちょうどよかったということが上手く重なったのかもしれません。

zoomでの初期面談

買い希望のお客様へ、最初は電話で軽く概要を伝えましたところ、すぐにでもということでしたので、急遽zoomで情報共有をしながら最初の面談を実施しました。

予め譲渡希望のオーナー様から大部分の資料をご用意いただいていましたので、状況の詳細をお伝えすることが出来ました。また、DDに近い状況証拠的な資料も添えてくださっていたため、zoom面談も相当細かく詰めていくことが出来ました。

面談後から基本合意

条件のすり合わせ

条件については、金額面と譲渡時期がメインでしたが、一番はオーナー様が「教室を存続させてほしい」という強い希望を持っていたため、折り合いは意思の面だけでした。

ほぼこの段階で、買いを希望されているお客様の気持ちはほぼ固まっていたようです。

基本合意

基本合意書のひな型を作成して、双方に送信したところどちら様もすぐに電子署名をされて基本合意が成立しました。

譲渡契約締結からフォローアップ

デュー・デリジェンス

上述のとおり、売り手のオーナー様は、月ごとにしっかりと経理資料を作成していたのと、本部のシステム上にデータも開示してくださいました。「これは任意で変えられるものではない」とのことで、実際にシステム上でデータをいじろうとしても値を改ざんすることは不可能であることも確認しました。よって、DDについて極めて早い段階で確認済だったと言っても過言ではありません。

譲渡契約

買い手様の意思確認を電話やメールでも何度か行いましたが、早くから一貫して結論が出ているようでした。教室見学の際には、オーナー様が内部をご案内されて、細かいシステム内容も率先して教えていたため、実際には、2時間以上に及びましたが、どちら様も最後は笑顔でしたので本当によかったと思います。

フォローアップ

ライフラインとしての水道や電気は良かったのですが、電話のときには少し行き違いがありました。電話番号は通常よほどの理由がない限りは、同じブランドで継続する際、同一の電話番号を使用します。その際、NTT東日本とは電話と、FAXや郵送でのやり取りになるのですが、この段階でプロバイダについての契約を忘れてしまっていたらしく、開通が上手くいかないことがありました。

ただ、NTTにすぐに連絡をして対応してもらいましたので、事なきを得ました。

譲渡の際に、必要な案内チラシだとか、メールでのあいさつ文なども無料で作成しましたので、とても喜んでくださいました。