成約事例07|個人の売主と外資系法人のマッチングでM&A事業譲渡

2026年03月19日

譲渡成約事例

BATONZのプラットフォームから、個人の売主と外資系法人の学習塾マッチング事例を紹介します。

譲渡案件概要

■教室所在地
福岡県

■指導形態
個別指導

■生徒数
14名(受験生除き)

■売上高
1055万円

■営業利益
172万円(年間)

■譲渡金額
150万円→75万円

事業譲渡 ご決断の理由

長年運営してきましたが、体力的理由もあり、志ある方に譲渡したいという気持ちでした。

「この教室を継承してほしいです。そして出来れば理念である教育格差の是正に一緒に向き合ったくださる方に検討していただければ幸いです。」

この言葉はオーナーの直接的な言葉でした。

お問合せ内容

体力面と相談しつつ

フランチャイズ運営本部の方から当方のCROSS M&Aのサービスについて、話を聞いてみたいという内容でしたので、早速zoomでのお打合せをすることとなりました。
最初に年齢面のお話がありました。体力面と相談しつつ今まで頑張ってきたけれど、ご家族の方のこともあり、働きかたを含めて悩んでいたそうです。

副業を現実にしていきたい

オーナーは元大手電機メーカーの方でした。誰もが知っている世界のブランドの会社で、どちらかといえば理系畑です。
昔取った杵柄ではないですが、自分の得意分野を活かして、コンサルティング的な副業をしていきたいという想いは、上記のご家庭の事情もありました。
その点のお話がかなりコアでしたが、かと言って、今いる生徒さんや保護者様に対しての熱い想いはずっと持ち続けているのがわかります。

確かにお金もあるけれど、それよりも

私がお話していて一番感銘を受けたのは、「教育格差をなくしたい」という言葉でした。
このお話では、とても熱く真剣に語ってくださいました。

近隣の商圏分析や、土地柄のお話、自分が企画していた計画の話など、想像だけではなくしっかりとしたリサーチに基づいた内容だということがわかりました。

さらに、これは後からわかったことですが、

「目論見書」も作成していたようです。


こちらの画像は、本案件のオーナーが言葉で熱く語っていたものを資料にしてくださっていましたので、そのPDFファイルの一部です。
少子化と教育格差が日本の課題の一つ・・・そこに物価高が追い打ちをかけている構図が書かれてます。

これは一つのページの抜粋ですが、読ませて頂いて、本当に真剣に考えているんだなぁというのがよくわかりました。


担当者との打ち合わせからスピーディにBATONZに記事UP


初めてのzoomミーティングの段階で、当方のCROSS M&Aにご依頼いただく流れとなりました。こちらのオーナーは、BATONZへの記事UP、文言や資料UPなどをすべてお任せくださることになりましたので、全部私のほうで対応いたしました。
ミーティングが終わり、その日のうちから着手し、記事概要は、2日で終わらせ、あとはブラッシュアップしながら、画像やファイルなどを随時追加していきました。

実名開示依頼がある前にある程度整えておきたかったので、自然と私のタイピングも早くなりました。

募集開始

買い手様の募集

募集開始をして、正直なところ「出足」はよくありませんでした。タイトルや本文の文言を再度検討しようかと思ったのですが、

オーナーの一言をずっしりと重く残っていました。

それは

「私のこの教育格差を是正したいという想いは、バトンズに載せる場合でも書き添えてほしいのです」ということでした。

どちらかというと、このM&Aの世界においては、売上高とか講師数、教室長の継続があるかどうか、コスト管理はどうなっているのか、運営何年になるのか、生徒数推移はどうなのか、その点が大きな重要テーマになります。

ところがオーナーは、「この教育格差を是正したい」という理念を持った人に買ってほしいという強い要望がありました。

したがって、この点をタイトルにも投入し、uploadしました。
正直、タイトル文言としては重すぎないだろうか・・と懸念していたのですが、しばらく粘ってみると、実名開示依頼が入るようになってきました。


その中で最も丁寧なやり取りが出来たのが海外の方でした。
来ているメッセージの丁寧さは、言葉悪いですが、そこらへんの日本人より、より日本人らしいと断言できるぐらいの素晴らしい精度でした。

誤字脱字がなく、文章としても素晴らしかったです。

ただし・・・・後に、多分これはAI翻訳も入っているだろうということがわかるのですが、それでも丁寧さ、人間味、相手を思いやる気持ちは、しっかりと伝わりました。

この外資系の会社の社長とのやり取りは、一言でいうと「膨大」です。投げられた質問には、自分なりに精いっぱい頑張って回答してきたつもりです。
振り返って、やり取りをスクロールすると、スクロールしてもスクロールしてもまだ上がある・・・そらぐらいのやり取りです。


初期面談

実は、面談はしておりません。対面でもzoomでもしていないのです。尚且つ電話などの音声の通話もしていません。

すべて、メッセージのやり取りのみでした。

これは、先方の私に対しての思いやりだったのかもしれません。

「言葉を日本語で記載したり、日本語を判読することは問題ありませんが、話すのはうまくできないことがある」という素直な申告がありました。

そのため、やり取りは100%メッセージのみでした。

そしてあるとき、

「教室を見て、現場で売主さんとお会いしたい」という趣旨のメッセージを頂きました。つまり、現オーナーとの面会を希望されてきたのです。

少々驚きましたが私はこの提案を受け入れて、買い手候補の外資系会社の社長が実際に運営している教室で出向くことをそのまま計画にいれて、売主にも伝えました。

実際の現場での会話は、多少言葉がうまく通じているかどうか不安もあったようですが、「気持ちは伝わりました」というのがオーナーの感想でした。

このお二人の出会いがきっかけで、お話は合意に向けて加速していきました。

面談後から基本合意

条件のすり合わせ

条件の段階では、譲渡金額を下げてほしい御意向がありました。一気に3分の1まで下げてほしいという御意向だったのですが、さすがにこれには売主も首を縦に振ることはありませんでした。
外資系の社長は、なぜその金額にしてほしいのかという理由も明確に述べてくれました。

「実は、当初譲渡金額として ● 万円という案をお伝えした背景には、教室環境の改善や必要な設備への投資のために、ある程度の資金を確保しておきたいという考えもございました。」

非常に理にかなっている内容でした。

売主と買い手候補の間にたち、この金額面でのやり取りがしばらくラリーしました。一時は、「この案件はもしかするとまとまらないかも」と懸念するぐらい少し話が平行線でした。

お会いした後から、お互いがお互いをリスペクトしあっている良い関係性だと感じていましたので、なんとかうまく折り合いのつく点を見つけたいということで、色々な提案をしていきました。

最終的には、買い手候補の社長が、少し金額をあげ、売主を雇用する流れにして、金額の折り合いをつけました。

基本合意

金額面やコスト面(ランニングコスト)などについて、ご質問に回答する形で対応させて頂き、徐々にですが、買い手候補の方の理解が深まっていったようです。
コストについての話を細かいところまで説明をして、ご理解いただけるように尽力しました。

結果、色々なラインがしっかりと見えるようになった段階で、売主、買い手候補双方が合意することに至りました。

譲渡契約締結からフォローアップ

デュー・デリジェンス

こちらは、管理しているシステム上の表示、決済代行会社からの通知PDF、及び口座にどのように入金されるのかを振替、お振込み、パターン別で説明しました。お金の流れがすっきりしたところで、契約となりました。

譲渡契約

合意契約のあと、仲介者である私と買い手候補様とのやり取りはかなり頻繁に行い、疑問点を解消し、ご質問を受けながら、オーナーに確認すべきところは確認しながら進めていきました。
CROSS M&A(クロスM&A)は、サービスの核としてアフターフォロー・アフターサービスを謳っておりますので、その点も早期から説明し安心感をもってくださったと自負しております。

まとめ:外国の方でも心は通じる

本事案は、こちらは千葉県ですので、当初は大丈夫かどうか不安でしたが、zoomでのやり取り(売主との)、買い手候補の社長との膨大なやり取り(BATONZ上での)、そして実際に売主と買い手候補社長が教室でお会いされたことで、それぞれ3人の信用の上に成り立っていった少し特殊な事例ではありました。

日本法人を設立されているものの、まだ会話でのコミュニケーションは少し難しいところがある外国の方との契約です。
しかし私はこの一連のやり取りにおける、コミュニケーションは、メッセージボード上でのやり取りですが、実際の会話によるコミュニケーションよりも密度濃くできたと思っております。

気持ちは伝わるものです。