英会話教室に通っていても学習塾で英語を学ぶ本当の意味とは?

2025年06月28日

オーナー・経営者向け

英会話教室に通っているのに、なんでまた学習塾で英語を習うの?』そう疑問に思う方も少なくないでしょう。しかし、これには明確な理由と、それぞれの場所でしか得られない決定的な「意味」があります。本記事では、英会話教室と学習塾、両方で英語を学ぶ本当の意味と、その相乗効果について深掘りします。
「英会話教室に通っているのに、なんでまた学習塾で英語を習うの?意味あるの?お金の無駄遣いじゃないの?」

そう疑問に思う方も少なくないでしょう。
タイトルの意味、深い意味は独りよがりの意見ではありません。今まで数千人の対応をしてきた中で、生徒さん、保護者さんが、結論として出している答えの集大成が本記事の内容です。

せっかく時間もお金もかけて英会話を学んでいるのに、さらに別の場所で英語を学ぶなんて、一見すると無駄なように思えるかもしれません。しかし、これには明確な理由と、それぞれの場所でしか得られない決定的な「意味」があります。

但し正直なところ、今の受験制度、実際の入試問題内容の精査、Speakingをテストとして本格導入できない理由などを鑑みると、まだまだ「読む」「書く」を重視せざるを得ない実態があります。

社会人になって必要となる英語力には会話という部分があるかもしれませんが、英語力を問う今の日本の試験では、それが入試であれ、学校で実施している定期テスト(考査)であれ、実力テストや模擬テストであれ、

断然「読む」「書く」が重視です。

この2つのうち、トップof トップは?と聞かれたら、即答で「読む」力が絶対必須!と答えます。

これは、M&Aを考えるときにも大変有効且つ思い切り重視すべきポイント処なのです。

英会話教室で得られる「英語コミュニケーションの体感」

まず、英会話教室は、文字通り「英語を話す・聞く」というコミュニケーションに特化した場だと言えます。ネイティブスピーカーとの生の会話から、生きた英語を学ぶというスタンスがありいます。実際に英語圏での暮らしがスタートしたとしても英語が話せなければ、身振り手振りのボディランゲージに頼るほかありません。

英会話を習うことによって、実際に英語を使って意思疎通を図る喜びを体感できます。

  • 瞬発力と度胸: 相手の言葉を瞬時に理解し、自分の考えを英語で発する訓練は、スポーツのようです。うまく言葉が出てこなくても、身振り手振りや知っている単語を駆使して伝えようとする中で、英語を話すことへの抵抗感が薄れます。
  • 実践的な表現: 教科書には載っていないような、より自然でこなれた表現やスラング、ニュアンスを学ぶことができます。実際に使われている生きた英語に触れることで、英語圏の文化や考え方も肌で感じられます。
  • 異文化理解: 講師の出身国の文化や習慣に触れることで、多様な価値観を理解し、グローバルな視点を養うことができます。これは、単に言語を学ぶ以上の価値があると言えるでしょう。

かろうじて、聞くことは聞けるかもしれないけれど、それもかなりゆっくり言ってもらわないと発音が聞き取れない・・・話すことに関して言えば、This is a pen. I’m Taro.の世界なので、ほぼコミュニケーションを維持するのは無理だろう、
実際、日本人の英語力は世界でみても、アジア圏だけで見てもかなり低いです。
その一番の原因は、日本の英語教育にあるのだろう、そう何年も言われ続けてきました。

英会話教室は、そんな日本の若干閉鎖的な国民性向や、英語力の実態を何とか改善したいと誕生したのです。

英会話教室は、英語を「道具」として使いこなすための感覚を磨く場であり、まさに「経験値」を積む場所でもあるでしょう。

学習塾で築く受験で勝つための英語 英会話教室と異なる、その意味

では、英会話教室と学習塾の英語学習は何が違うのでしょうか。英会話教室が「聞く」と「話す」に重点を置いていることに対して多くの学習塾では、学校のカリキュラムや大学受験など、体系的な知識習得を目的としており、「読む」と「書く」への比重が多い点が挙げられます。

  • 文法の理解: 日本語は、助詞の存在があるからため多少語順が違っても意味が通りますが、英語は語順がとても重要で、そこには厳格なルールがあります。

    英語の文章がどのように組み立てられているか、それが文法です。文の法と書かれているのですからこれがしっかりとわかっていないと、全く意味不明になります。

    学習塾では、なぜその表現が正しいのか、なぜこの語順なのか、といった根拠を論理的に学びます。これは、英会話で「なんとなく」使っていた表現に確信を持たせる作業であり、より複雑な文章を正確に理解し、組み立てるための基礎となります。
  • 語彙力の「厚み」と「深さ」: 英会話では日常的な単語やフレーズを多く使いますが、学習塾では、より専門的、抽象的な単語や熟語まで幅広く習得します。

    これにより、読解力や表現の幅が格段に広がります。意味を覚えるだけでなく、類義語や対義語、語源などを学ぶことで、語彙を立体的に捉えることができます。
    昨今の入試でも語彙力がなければ、全く意味が取れない長文が出題されます。

    ちなみに今の大学入試共通テストの英語では、概ね6300語の単語数です。
  • 読解力と英作文力の向上: 長文読解や英作文は、文法力と語彙力を総合的に活用するスキルです。学習塾では、文章の構造を把握する読解テクニックや、自分の考えを論理的かつ正確に英語で表現する英作文の技術を徹底的に指導します。これは、国際的な論文を読んだり、ビジネスメールを作成したりする際に不可欠な能力です。
  • 弱点の可視化と克服: 学習塾では、個々の生徒の弱点を分析し、集中的に克服するためのカリキュラムを提供します。英会話では見過ごされがちな細かい文法ミスや発音の癖なども、専門的な視点から指摘・改善してくれるため、着実に英語の基礎力が向上します。

英会話教室と学習塾の英語は、似て非なるどころか、教えるスタンスと領域が全く異なります。例えば外国人講師の先生がネイティブスピーカーとして生きた英語を教えてくれたとしても、高校受験や大学受験の英語を指導するのは、かなり難しいのではないでしょうか。

英語を話せることと、英語指導が出来ることとは、同じ意味にはならないのです。

ではここで一つグラフをご覧ください。

↑こちらのグラフは、センター試験時代から大学入学共通テストに遷り変り、どのぐらい語彙数が変化したのかを実際数字に伴ってグラフ化したものです。センター試験時代は4200語前後の語彙数でしたが、2024年の共通テストでは6300語ぐらいになっています。単純に5割増しでしたので、相当な増量と捉えれます。

ちなみにこの共通テストというのは高校1年から2年の範囲です。
国立大学の二次試験、私立の試験となれば、領域がさらに拡大されます。

こういう火を噴くかの如く厳しい戦いに挑むのですから、英会話教室と学習塾の英語が同じように進むはずがないということがわかると思います。
そうです、サブタイトルに書いたとおり、学習塾の英語は受験で勝つための英語学習ということになります。またそれが必要なのです。

いずれ英会話教室と学習塾の英語学習は「相乗効果」を生むようになる

英会話教室と学習塾で英語を学ぶことは、それぞれが独立した意味を持つだけでなく、互いに強力な相乗効果を生み出します。

想像してみてください。文法はわかる、単語もまあまあ自信ある、英作文も知ってる文法と単語で何とか書ける、長文は嫌いだけれどじっくり読めば読める・・・でも

「しゃべるのは無理だな」

そんな人たちは大勢います。言葉はコミュニケーションをとるためのものです。自分の主義主張をするためのものです。正しく使うことが出来なければ文章も書けないでしょうし、何を伝えたいのかがわからなければ、結局誰にも伝わりません。


【実例】

実例として一つの事例を述べるのではなく、この「英語」については、たいていはこうなる!という部分、リアルな実態を御伝えしていきます。より実態に即したものはリアルな学習塾モデルルームでご確認頂ければ幸いです。

最初に結論から申し上げます。

小学校や中学前半で「英会話教室」に通っていたとしても多くの子供たち多くの保護者は最後は「学習塾の英語」または「予備校の英語」を選択します。

極めて一部の事例ではなく、ほとんどそうなるので、この結論となります。

何故そうなるか、
その答えは、「教科書」をご覧頂ければ、「なるほど・・・」とわかります。小学校の英語はどちらかというと英語に親しむ部類の英語で、高学年で教科化されてはいるものの、さほどでもありません。


しかし中学に入ってからは、英語はとても大きな差となります。(他の教科もですが)

例えばひと昔前の中学1年生の英語は、
・アルファベットから始まり
・I am , You are~というbe動詞
・I like などの一般動詞

こんなスタートでした。じっくりゆっくりという感じです。

しかし今は、
・最初から一般動詞で
・次のレッスン(またはunit)では疑問詞が登場
・油断している不定詞も即登場

このようになっています。中学3年では元々高校生が習っていた仮定法過去なども登場しますので、イメージとしては6か月から1年ぐらい前倒しになっています。

さらに言えば、これは教材会社のリサーチですが、いま、中学1年生から3年生までの定期テストでは、80%以上の学校が「教科書外出題」を実施している現状です。

もっと言うと、入試問題を紐解いたら、「習っていない単語が27語あった!」ということがあります。もっとも入試は歯止め規定は大昔に撤廃ですから、どんな問題でも理屈上はでてもOKなのですが・・。

このような現実から、小中ギャップという言葉が本来とは違う意味で使われています。
小学校の勉強と中学1年では「全然違うよね!」ということです。
特に英語は要注意です。


「真の英語力」を構築するための学習塾の役割

学習塾で英語を学ぶことは、英会話力を補完するだけでなく「真の英語力」を構築するために不可欠な役割を果たします。

  • 英語の「基礎体力」の向上: 学習塾での文法や語彙学習は、スポーツでいう筋力トレーニングや持久力トレーニングに当たります。この基礎体力がなければ、どんなに英会話で実践練習を積んでも、すぐに息切れしてしまいます。安定した基礎力があるからこそ、応用的な英語表現もスムーズに身につくのです。
  • 「書く」「読む」という英語の柱: 英会話では「話す」「聞く」が中心ですが、英語力はそれだけではありません。ビジネスや学術の世界では、レポート作成、契約書の読解、論文執筆など、「書く」「読む」能力が非常に重要になります。学習塾での体系的な学習は、これらのスキルを確実に身につけるための最短経路です。
    さらに、上記のように共通テストの語彙数アップが顕在化しているのであれば、どう考えても「速読」も必須です。(※こちらの日本速読解力協会の記事がとてもわかりやすいです)
  • 学習の「効率化」: 英会話だけで英語を学ぼうとすると、どうしても非効率になることがあります。例えば、間違った文法を感覚で覚えてしまったり、自分の弱点に気づかなかったり。学習塾では、プロの講師があなたの学習状況を分析し、最適な学習プランを提案してくれます。これにより、無駄なく効率的に英語力を伸ばすことができます。
  • 「自信」という名の推進力: 英語を話すことは楽しいですが、時に「本当にこれで合っているのかな?」という不安がよぎることもあります。学習塾で英語の仕組みを論理的に理解することで、自分の英語に自信を持てるようになります。この自信こそが、さらに英語を学び続けるための強力な推進力となるのです。

まとめ:学習塾は「英語の大きな地図」

いかがでしょう。英会話教室に通っていても学習塾で英語を習う(習わせる)理由、ご理解いただけたかと存じます。

英会話教室が「実践の場」であるならば、学習塾は、学校の英語授業の大きな地図の役割を果たしています。地図がなければ、どんなに優れた船でも目的の港にたどり着くのは困難でしょう。その地図は今はどんどん大きくなっているのです。

英会話教室で得た「話す楽しさ」を、学習塾で得られる「体系的な知識」で補強することで、あなたはより深く、より広範な英語の世界へと進むことができます。

もちろん、学習スタイルは人それぞれです。しかし、「もっと英語を上達させたい」「英語を仕事や学業に活かしたい」と願うなら、英会話教室と学習塾、それぞれの学習の「本当の意味」を理解し、両方を学ぶという選択肢は、英語学習を次のステージへと引き上げる、非常に有効な投資となるはずです。

従って、この「英語」戦略は、学習塾や習いごと教室が、シーンに応じて変化してもいい内容だと言えます。


例えば、通塾してもらうターゲットを極端な話幼稚園生からOKとして、早い時間帯は「幼稚園生と小4までの英会話教室」16時以降のい時間帯から「小5から高校生までの英語学習のための教室展開」というのもありですよね。

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