中堅校狙いが活発化!小5から間に合う中学受験「算数」と「国語」の学習戦略

近年の中学受験はかなり多様化が進んでいます。
これらを研究していくと、まるで大学入試のミニ版のように感じます。私立中学側が多様化を進めている背景の中には、保護者たちの受験志向の変化が見て取れます。
上位校、超上位校を狙う一定の層は当然健在なのですが、最初から中堅校を第一志望とする傾向の高まりです。
従前は、上位校を受験して第三志望、第四志望、第五志望、第六志望・・・の中に中堅校や安全圏の学校を忍ばせるという考えが多かったです。
しかし昨今は、早期に合格を勝ち得ていきたい気持ちが年内入試の高まりに直結し、学校に入ってからの優位性であるとか、ついていけるかどうかの危惧を想定して、初めからあまりに上位は狙わない考えが顕著になっています。
つまり、無理なく通えて高い教育効果が期待できる中堅校への注目度が非常に高まっています。
この層の受験を成功させる鍵は、限られた時間で効率的に、そして戦略的に学習を進めることです。
特に小学5年生からのスタートでも十分に間に合う中堅校受験の「算数」と「国語」の学習法と、個別指導の活用法を詳しく解説します。
小5から間に合う!中堅校受験の学習戦略
中学受験は小学3年生や4年生からスタートするのが一般的ですが、小学5年生からでも、戦略を間違えなければ中堅校合格は十分に可能です。
個別指導を組み合わせることで、遅れを取り戻し、効率よく得点力を高められます。
1. 算数と国語を軸に4科目計画を立てる
中学受験は基本的に4科目(算数、国語、理科、社会)での勝負です。中堅校受験であっても、最初から2科目や1科目受験を前提にするのは絶対に避けましょう。理由は以下の通りです。
- 選択肢の確保: 志望校の選択肢を狭めてしまいます。中堅校の中には4科目受験を必須とする学校が多くあります。
- 学力の土台: 算数・国語を支える背景知識は、理科・社会を通して深まります。また、算数や理科の文章題の読解力は国語力と密接に関わっています。
- 配点バランス: 多くの学校で算数と国語の配点比重が高く設定されますが、理科・社会で確実に点数を積み重ねることで、主要2科目の負担を軽減できます。
理想的な勉強時間の比率は、一般的な難易度の受験であれば、算数:50%、国語:30%、理科:10%、社会:10% 程度と、算数に最も多くの時間を割くことが効果的です。この割合を参考に、まずは主要2科目を徹底的に強化し、その他の科目は基礎固めと暗記を中心に進めるのが中堅校攻略の定石です。
2. 中堅校受験なら「6年生テキスト」は無理しない!
難関校を目指す場合、6年生の夏までに全単元の学習を終え、秋からは志望校対策に移行します。しかし、中堅校受験の場合、無理に難易度の高い6年生の応用テキストを全てこなす必要はありません。
- 基礎の徹底: 中堅校の出題傾向は、基本事項の確実な理解と標準的な応用力を問うものが中心です。
- 優先順位: 6年生の学習に入ってからも、5年生までに習得した基礎単元(特に算数の割合、比、速さ、平面図形など)の理解度に不安がある場合は、そちらの復習を最優先にしましょう。個別指導を利用し、4・5年生の未習分野や苦手分野を効率よく補完していくことが、小5スタート組には必須です。
3. 難しい問題は捨ててもいい、「8割の8割戦略」
中堅校合格ラインの多くは6割から7割程度です。満点を目指す必要は全くありません。
- 「8割の8割」戦略:
- まず、全問題の8割(基礎・標準レベル)を確実に解けるようにする。
- その8割の問題のうち、8割の正答率を目指す⇒つまり全体の64%の得点率でたいていの学校は合格できる
- これで合格ラインに届く計算です。
難問・奇問は、時間をかけても合否に影響しない、または費用対効果の低い問題です。これらは思い切って「捨ててもいい」と割り切る勇気が、小5からの短期集中受験には求められます。個別指導では、お子さんの目標点に応じた「捨てる問題」と「必ず取る問題」を明確にする指導が有効です。
算数のオススメ学習法:計算力と単元別対策
算数は最も配点が高く、また学習の積み重ねが結果に直結する科目です。中堅校対策では、**「計算」と「基本図形や比」**の徹底が鍵となります。
1. 基礎力強化の柱:「計算」と「小問」の毎日トレーニング
計算練習は、全受験生にとって必須です。計算ミスはそのまま失点に繋がり、点数を落とす原因になります。
- 習慣化: 毎日時間を決めて(例:朝10分、夜10分)、集中して計算問題に取り組みましょう。計算は短距離走と同じで、集中して取り組んだ方が効果的です。
- 正確さ重視: スピードよりも正確さを優先します。ミスの原因を分析し、途中式を丁寧に書く習慣をつけましょう。計算ミスが多い子は、数をこなすとともに、途中式の書き方を整えることが大切です。
- 小問対策: 計算問題と並行して、様々な分野の基本問題である小問も毎日解く習慣をつけます。これは、基礎知識の抜け漏れを防ぐのに役立ちます。
2. 単元別対策:特に重要な「割合・比」と「図形」
中堅校の算数で差がつくのは、特殊な難問ではなく、基本単元を応用する力です。
- 割合・比: 苦手な生徒の多くは分数・小数が苦手な傾向があります。まずは「等分」の概念や、1より大きい量か小さい量かという基本の理解から始めるとスムーズです。個別指導では、図や線分図を使ったイメージで理解を深めると効果的です。
- 図形: 中学受験の図形問題の大半は「基本図形の深い理解」がポイントです。複雑な図形も、三角形や長方形、正方形といった基本図形の性質を利用して解き進めます。公式の暗記だけでなく、なぜその公式が成り立つのかを理解し、「補助線を引く」などの基本的な解法を身につけましょう。
国語のオススメ学習法:漢字と読解の反復練習
国語は一見地味ですが、全科目の土台となる読解力を養い、また漢字・語彙といった暗記分野で確実に得点を稼ぐことが可能です。
1. 基礎力強化の柱:「漢字」と「語彙」の徹底暗記
漢字問題は中学受験において全問正解がマストとされる重要な分野です。難易度が高くないからこそ、落とすと命取りになります。
- 毎日継続: 算数の計算と同様に、漢字の読み書きも毎日少しずつ取り組みます。
- 丁寧な記述: 漢字で減点されがちな生徒は、とめ・はね・はらいや筆圧が雑なケースが多いです。正しく、丁寧に書くことを意識しましょう。
- 語彙の拡張: 漢字学習は語彙(ことば)の拡張に直結します。語彙力は、国語だけでなく、理科や社会の問題文を理解する上でも非常に重要です。
2. 読解力向上:文章に触れる量と質を確保
読解力は一朝一夕には身につきませんが、文章に触れる絶対的な量を確保することで、文章構造への慣れと、内容理解のスピードが向上します。
- 音読の活用: 黙読だけでなく音読を取り入れましょう。文章構造や句読点の位置を意識しながら読むことで、より文章が頭に入りやすくなります。
- 解き直し: 問題を解き終わったら、必ず解説をよく読み、「なぜその答えになるのか」というプロセスを理解することが大切です。
- 記述・抜き出し対策: 中堅校でも出題される記述問題や抜き出し問題では、接続詞や指示語に注目する、文の終わりから文字数を数えるなど、論理的なアプローチで解答を導く練習を積みましょう。
個別指導の最大限活用法
小5からのスタートや中堅校狙いでは、個別指導の活用が非常に有効です。集団塾のカリキュラムで遅れた4年生の基礎を補ったり、集団塾と並行して弱点科目の克服に重点を置いたりする、といった使い方ができます。
| 算数での活用例 | 国語での活用例 |
| 単元特化: 割合・比、速さ、図形など苦手単元に絞った集中復習。 | 読解指導: 記述問題の採点とフィードバック、文章の読み方(接続詞、指示語の着目点)の指導。 |
| 過去問対策: 志望校の過去問に特化し、「取るべき問題」の選定と効率的な解法を徹底。 | 漢字・語彙: 暗記の進捗管理と、点数が取れるレベルまで記述をチェック。 |
| 小4内容のキャッチアップ: 集団塾の進度で抜けてしまった基礎単元を集中的に学ぶ。 | 長文の速読: 制限時間内に文章を読み切る訓練。 |
個別指導は、「基礎の穴埋め」と「志望校の傾向に合わせた得点力アップ」を両立させるための最短ルートを提供してくれます。
結び:小5からでも諦めない!戦略的な受験を
中学受験は長丁場ですが、中堅校受験という目標であれば、小5からのスタートでも決して遅くはありません。
算数は計算力と基本単元の確実な応用を、国語は漢字・語彙の鉄壁の基礎と論理的な読解の解き方を軸に学習計画を立てましょう。個別指導を最大限活用し、「8割の8割戦略」で効率よく合格を目指してください。
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【実例(実話)】
実際、中学受験を検討されるご家庭、小学生は増えています。
しかし、以前の「中学受験をする子は特別な子・・・」的な要素はだいぶなくなってきました。
別に特別でもなんでもありません。
もっとカジュアルに中学受験を狙える時代です。
実際の事例として多いのは、やはり
・小5からスタート
・楽しく学習して
・算数と国語を軸にして
・模試偏差値をどんどんあげていく
これは小5の半ば後半からではかなり難しくなりますが、小4終わりとか、小5前半からでしたら、全然間に合います。
重要なのは
・塾側が立てる計画
・生徒さんに使ってもらうテキスト選定
・自習管理スケジュール
・保護者との密な連絡
・悲壮感を漂わせない明るい指導
です。
中学受験の子たちが、なぜ あんなに苦しい思いをして笑顔も消え失せる中で学習しているのか、よくわかりません。
学問は苦しいことではなく、楽しいことなのです。
そして超上位校、上位校じゃなくとも中学受験の偏差値50は高校受験に直せば60に匹敵します。
これでよいではありませんか!その先の大学進学においても学習習慣が維持されて継続性があれば必ず成就します。。

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